今月発行のあるギター雑誌の人気投票でギタリストの3位にランクされていたのが
リッチー・ブラックモアでした(上位2名はイングヴェイとPギルバートと今の世代のギタリストでした)。DVD100円レンタルで借りた
GlobalMetalというドキュメントものでも、やはりリッチーが日本で支持される
代表的なギタリストであると紹介されていました。
私がギターを始めたきっかけもリッチーでした。

それまで聴いた単なる間奏であるギターソロとは全く異なる
インパクトがあったからです。高校時代もバンドでコピーしていました。いまだにアドリブでギターを弾いていると、リッチーの手癖フレーズが出てしまいます。
武道館のアリーナで初めてリッチーを見た時は、

興奮のあまり過呼吸で倒れそうになりました。一昨年は
Rainbowファミリーのライブも見てきました。⇒
http://blog.goo.ne.jp/d0235241001/d/20070606
昔は自他共に認める
リッチーマニアでした。今はほとんど聴く事が無くとも、最も影響を受けたミュージシャンとして、今一度リッチーの事を若い音楽ファンにも知っていただきたく、また
Rainbowの再結成を祈願して、Rainbowレビューを書きたいと思います。
コージー・パウエル(Dr.)を迎えて作られた、
ロニー期(Vo.)最高のアルバムと言われるのが2nd
『RainbowRising(虹を翔る覇者)』です。中世をイメージしたクラシカルでドラマチックなハードロックは、今まで誰も手がけた事の無い、独特の世界観のあるアルバムで、HR/HMを語る上で外すことが出来ないものです。次に作られた
『LongLiveRock`nRoll(バビロンの城門)』は前作の超大作をコンパクトにまとめた感じで、Risingがあまりにも特別なアルバムだっただけに、酷評される事もありましたが、代表的な曲も何曲か収められており、日本のファンの中での評価は高いのです。コンセプト的にもハッキリして、私も好きな1枚です。ロニーがバンドを去り、今までのRainbowとは打って変わって、アメリカの市場を意識して
ポップな路線に出た、当時はLongLive以上の問題作と言われたのが、
『DownToEarth』です。5オクターブのハイトーンヴォーカルで日本でも、非常に人気のある
グラハム・ボネットの声質を生かした秀作曲揃いのアルバムです。RainbowのトリビュートCD等ではこのアルバムからピックされる曲が多いのも、その根拠となるところです。正直、前作までの路線からグラハムを迎えて、これだけの完成度のアルバムが出来た事にバンドとしての高いポテンシャルが感じられます。ヴォリューム的にライブでは披露される
WillYouStillLove~あたりのスタジオテイクが入れば、最高傑作となったのでは?と勝手に妄想しています。グラハムはこの1枚でバンドを解雇され、コージーも去るのですが、その後に製作された
『DifficultToCure(アイサレンダー)』に迎えられた
ジョー・リン・ターナー(Vo.)はルー・グラム(ForeignerのVo.)に似た、
アメリカの大衆ロック的な声質で、当時中学3年の私ですら戸惑いを隠せませんでした。短期間にリリースされた
『StraightBetweenTheEyes(闇からの一撃)』と合わせて2で割ればソコソコのアルバムかなぁ?というのが私の感想です。リッチーマニアの私は、ジョーの声も聴きこむ程に好きになり、その叙情的な声質に合わせるかの如く、リッチーのギターも泣きのフレーズが多くなっていくのです。
ジョーだけに叙情期の傑作が
『BentOutOfShape(ストリート・オブ・ドリームス)』です。ジョーの表現力も高くなり、リッチーのギターも時には激しく、時には優しく、そして泣くのです。
DeepPurpleの再結成と共に10年以上Rainbowは封印される事になるのですが、
ドギー・ホワイト(Vo.)迎えて作られた
『StrangerInUsAll(孤高のストレンジャー)』はロニー期からの
Rainbowの全てを凝縮したかのアルバムで、完成度も評価も高かったのですが、リッチーにとって達成感が得られてしまったのか?Rainbowも再封印。これ以降10年以上
キャンディス(25歳ほど年下の奥さん)との

マッタリしたアルバムしか作っていません。
本当はリッチー・ブラックモアDeepPurple編、ギタリスト編という3部構成を考えていましたが、もう少し時間が必要です。近い将来UPできるかなぁ?
↓DownToEarthにはドラマチックな曲もありました。
EyesOfTheWorldはプロレスラーの
ヴァン・ベイダーの入場曲にも使われていました。