さなえのうた

歌いながらあちこちに出没します♪

シアターX

2012-08-19 | 鑑賞日記

突然の雷雨に見舞われた東京・・・

と、夕方のニュースでは流れていたことと思います。
ひどい雨と雷に見舞われた区もあったようですが、
私は無傷でした♪

写真の通り、“ザ・入道雲”といったような空が頭上に広がり、
遠くの方で絶え間なく雷鳴が轟いている・・・そんな土曜日。

 

 

行ってきましたよ、1,000円オペラ!

 

 

 

1,000円でオペラなんて、ありえないー!!!

・・・と思いつつ、期待せず・・・いや、友人が主演するので期待しつつ、
両国まで出かけてきました。

 

 

楽屋見舞いはこれだろーと思って、幕の内弁当・・・に似せた
飴細工を片手に、両国のシアターx(カイ)へ

 

演劇を見に行ったことはあるのですが、
オペラは初めて。

 

 

くどいようですが、しかも1,000円です。

 

 

どうやらもともとはここが国技館だったらしく、
ホールの前には、以前、土俵があった場所がわかりやすく記されています。
(教えてもらった♪)
すぐそばの回向院に行けば詳細をしることができますが、
駅からも近いし、良い立地条件です。

 

 

しかし、1000円です!

 

 

 

 

合唱は、学生さん?と思われるような年齢層でした。

が、キャストは熱演!

 

 

トゥリッドゥ役の倉石さんも熱演でしたが、
なによりもサントゥッツァ役の田村さん。

 

『ママも知るとおり』のアリアから始まり、
トゥリッドゥとの修羅場のデュエット、
アルフィオとのやり合い・・・熱演が続きます。

・・・そして、続く間奏曲はまさに、サントゥッツァのためにあるかのようでした。

 

 

二期会の公演では、キリスト教と、女性の人権の歴史を理解していないと、
わかりづらいかもしれないと思わせるようなところがありましたが、
ここではシンプルな舞台であるからこそ、演者本人の気持ちが、
痛いくらいに伝わってきます。

 

 

1000円じゃあ、安すぎだってばぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

きけば、シアターxが主催する公演はすべて、
入場料を1000円にしているそうです。

シアターxが、公演に対して、助成を行っているようなのです。

 

 

ほかにも、ライナーに目を通すと、
数多くの方々が、安いチケットで多くのオペラを
たくさんの人に見せたいという意気込みが伝わってきます。

 

 

 

オペラは敷居が高い?

そんなことないよ。

 

 

 

 

映画よりも安い値段で見れる本気の舞台。

“敷居が高い”ということが言い訳にはならない時代がやってきたようですね。

 

 

 

 

 

多くのサロニエーレ達に、敬意を表して。

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今日のつぶやき

2012-08-18 | インポート


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大隅ピアニッシモ

2012-08-16 | 鑑賞日記

先日は(今日でも昨日でもなく・・・)
大田区民オペラ『トゥーランドット』を観に行きました。

 

ツイッターでもつぶやきましたが、
もし日本にスタンディングオベーションの文化があったら、
間違いなくそれを受けているだろうなと思うくらい、
素晴らしい公演でした。

 

終演後、なかなか鳴り止まない拍手や、
なかなか下されない緞帳・・・

↑ これって、緞帳を下すスタッフさん達も、
公演が終わってしまうことをさみしく思っている証拠なので。。。

ロビーに溢れる人・楽屋口に殺到する人・出口で話し込む人・・・
ホールの目の前にある居酒屋になだれ込むグループ・・・

 

 

 

これが文化ですよ、橋下さん!!!

 

 

 

それはさておき。

 

 

ソプラノの大隅さん、大ファンです。

日本で最高のリリコ・ソプラノだと思う!

 

 

彼女が高音域で出すピアニッシモ・・・
・・・大隅ピアニッシモと呼ばれているらしいのですが・・・
これが聴きたくてチケットを買いました。

トゥーランドットのリューという役には、
高音でのピアニッシモが効果的に出てくるのです。

 

 

先ずは1幕。“スマイル”という単語です。

奴隷である彼女が献身的に王子や、盲目となってしまった王に仕えるのは、
王宮で王子が“微笑んでくれたから”。

奴隷である自分に、王子である彼がスマイルをくださったから。

 

 

人間として扱われないことの多い奴隷という身分。
そんなリューに微笑みかける。

 

もちろん王子はそんなこと覚えていないと思います。
リューに微笑みかけた訳ではなく、誰にでも優しい顔を見せるのだと思います。

 

 

リューにだけ特別に微笑みかけてたら・・・

どんだけ女好きやっちゅうねんっ!って話になっちゃうので。

 

 

でも、リューにとっては嬉しかった。人間として扱われたようで、
ちゃんと、人として見てもらえたようで、嬉しかった。

 

生きていたいと思ったかもしれないし、
奴隷として、生きていけると思ったかもしれないし、
この人のために生きていようと思ったかもしれないし。

この人のためなら命さえ投げ出すと思ったかもしれないし。

 

 

そう思えるきっかけとなった“スマイル”

その単語を歌う時に、高音でのピアニッシモが要求されるのです。

 

 

中低音域がしっかりと鳴る人で、
高音のピアニッシモを持っている人は少ないのが現状・・・

私のようなレッジェーロだったら出せるかもしれませんが、
私の声では中低音域が出せない。

・・・いや、出せるのですが、
オーケストラを相手にしたら、かき消されてしまいます。

 

 

軽やかに宙を舞う新体操の選手が、
レスリングや柔道の試合に出るようなものです。

軽々と持ち上げられて終わりでしょう。

 

 

伴奏がピアノだったり、会場がトナカイだったら出場しても良いのですが。

 

 

彼女はリリコで、軽々と宙を舞うことができる人です。

楽しみに出かけました・・・そして、期待通りでした。

 

 

ピアニッシモで響く“スマイル”

その笑顔が、どんなに崇高で輝いていたかを容易に想像できる響き!

 

 

チケット買ってよかったぁ~

 

 

そして、1幕のアリアで聴かせてくれた高音でのフォルテも、素敵でした。

いつもあのフォルテを聴かせてくれるといいな~。

 

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2012-08-16 | インポート


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2012-08-14 | インポート


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