定番で間違いないよ。冒険もしない。「すげー良かった♪」とは思わないかもしれないけれど、「良かった」と絶対に思うよ、たぶん。そんなオペラ公演。
春ですねぇ。
何かを始めよう!っと思っている方も多いと思います。
身体を動かそうと、ジムに通い始めたり、
ダンスのクラスに通い始めたり、
ジョギングを始めたり、
通販で何かを買ったり・・・
英会話教室に通ったり、
何かの資格を取ろうと勉強したり・・・
でも、ちょっと待って。
歌はどうですか?
歌は全身を使って有酸素運動をするので、
身体にいいです。
歌い手さんがみんな、見た目年齢が若いのって、
空気を吸って吐くということを、効率的に行っているからだと思います。
全身を使って歌うので、代謝もよくなり、
シミやシワができにくく、お肌の調子もよくなる。
表情も穏やかになるので、見た目年齢が若くなる。
加えて。
外国語の勉強をしたり、曲の背景を調べたりすれば、
それだけ脳みそも使います。
歌詞を覚えて歌うことは、記憶する能力も鍛えることになります。
全身を使いながら、脳も使う。
しかも、心も使います。。。
ボイストレーニングをしている合唱団や、生徒さんの中には、
ご高齢の方も多いですが、
皆さん、にこにこしながら歌っていらっしゃって、
しかも、80歳を過ぎた人ですら成長します。
生徒さんの中には、アルツハイマーの後期の患者さんもいました。
数分前のことを忘れてしまうような症状でしたが、
それでも楽しく歌っていらして、
何度も何度も同じことを繰り返したとしても、
歌えた時の喜びは、大きなもののようでした。
歌詞が覚えられたことの喜び、昔歌った歌をまた歌えた時の喜び。
身体を動かすことで、・・・また、誰かと会うことで、
大きな声で歌うことで、
病気の進行を遅らせることができたかもしれません。
歳だからとあきらめずに、暗譜を頑張り、
歳のせいにせずに、努力して、歌がうまくなってきています。
人は、いつまで成長できるのだろうと、
感動を覚えるほどです。
彼ら、彼女らの成長を見ていなかったら、
事故に遭った時点で、歌を諦めていたかも。
春です。
何かを始めてみようと思ったら、
歌を始めてみませんか?
「オペラとミュージカルって、何が違うんですか?」
・・・と聞かれたので。
オペラもミュージカルも、どちらもシアターアクトの代表です。
つまり、劇場で公演されることがほとんどです。
・・・映画になっているものもありますね。
どちらも演劇と音楽の融合であり、物語が音楽によって進行していきます。
セリフを歌うことでシーンが進んでいきますし、
感情を音楽が表現してくれることもあります。
では、オペラとミュージカルの決定的な違いは?
簡単に言ってしまえば、
【オペラはマイクを使わず、ミュージカルはマイクを使います】
簡単に、というか、ある意味では乱暴に一刀両断にしますが、
そんな認識で間違っていないんじゃないかなぁと思います。
そんなに簡単じゃないだろーとか、
マイクを使うオペラもあるだろーとか、
やんややんやといろいろ言われそうですが、
そんなことお構いなしに今回は言い切ってしまいましょう。
歴史的に言えば、オペラの作曲家が活躍した時代があり、
やがてミュージカルが誕生しました。
電子音楽の誕生は、劇場文化の可能性を大きく広げたのです。
さて。
オペラではマイクを使いません。
・・・もちろん、使う時もあります。
例えば野外劇場で開催されるオペラではマイクを使います。
例外は他にもありますが、99%のオペラは、生音で演奏されると言えるでしょう。
伴奏はオーケストラ、歌い手は劇場の端っこにいる人にまで
マイクを使わずに声を届けます。・・・叫び声ではない歌声を。
ミュージカルはマイクを使います。
目立たないようにピンマイクをつけ、
セリフも歌も、マイクを通して客席に届けます。
伴奏はバンド・・・電子楽器にドラムの大音響。
どんなに伴奏が大きくても、演者の声は客席に聞こえます。
ささやき声でさえ、客席の端っこにいる人にも届きます。
どちらも音楽がストーリーを紡いでくれます。
バレエやダンス・・・どちらにも踊りがあったりします。
違うのは、マイクやスピーカーや電子楽器を使っている否かだけ。
【ミュージカルはデジタル、オペラはアナログ】
・・・それがオペラとミュージカルの違いだと言い切っちゃってもいいんじゃないかな。