「オペラとミュージカルって、何が違うんですか?」
・・・と聞かれたので。
オペラもミュージカルも、どちらもシアターアクトの代表です。
つまり、劇場で公演されることがほとんどです。
・・・映画になっているものもありますね。
どちらも演劇と音楽の融合であり、物語が音楽によって進行していきます。
セリフを歌うことでシーンが進んでいきますし、
感情を音楽が表現してくれることもあります。
では、オペラとミュージカルの決定的な違いは?
簡単に言ってしまえば、
【オペラはマイクを使わず、ミュージカルはマイクを使います】
簡単に、というか、ある意味では乱暴に一刀両断にしますが、
そんな認識で間違っていないんじゃないかなぁと思います。
そんなに簡単じゃないだろーとか、
マイクを使うオペラもあるだろーとか、
やんややんやといろいろ言われそうですが、
そんなことお構いなしに今回は言い切ってしまいましょう。
歴史的に言えば、オペラの作曲家が活躍した時代があり、
やがてミュージカルが誕生しました。
電子音楽の誕生は、劇場文化の可能性を大きく広げたのです。
さて。
オペラではマイクを使いません。
・・・もちろん、使う時もあります。
例えば野外劇場で開催されるオペラではマイクを使います。
例外は他にもありますが、99%のオペラは、生音で演奏されると言えるでしょう。
伴奏はオーケストラ、歌い手は劇場の端っこにいる人にまで
マイクを使わずに声を届けます。・・・叫び声ではない歌声を。
ミュージカルはマイクを使います。
目立たないようにピンマイクをつけ、
セリフも歌も、マイクを通して客席に届けます。
伴奏はバンド・・・電子楽器にドラムの大音響。
どんなに伴奏が大きくても、演者の声は客席に聞こえます。
ささやき声でさえ、客席の端っこにいる人にも届きます。
どちらも音楽がストーリーを紡いでくれます。
バレエやダンス・・・どちらにも踊りがあったりします。
違うのは、マイクやスピーカーや電子楽器を使っている否かだけ。
【ミュージカルはデジタル、オペラはアナログ】
・・・それがオペラとミュージカルの違いだと言い切っちゃってもいいんじゃないかな。