「白色恐怖時代」に戒厳令下での台湾社会の苦悩が描かれてる。
この時代に多くの知識人等が捉えられ殺されたという事は知ってた。教員である簡阿淘も
刑務所に入れられてしまいます。獄舎には彼のような教員や大学教授などが入れられていた。
また貧しい農民が訳も分からないまま牢屋に連れてこられる場面も描かれていた。
他に「賭博」や「豚の賭殺」が行われていないか夜な夜な耳を澄まして歩き回り、警察に「密告」して
報奨金を得ている男の物語もありました。
当時「密告」が普通に行われていたなんて・・・友人、家族さえも信じられなる行為。
だから自由な発言さえもままならなかった。
自分は、「自由」に発言出来るし、「自由」に本も読める。当時の「自由」の重さは今と比べ物に
ならなかったんじゃないかと思う。
台湾は、国際人権団体「フリーダムハウス」が発表した2020年版の「世界の自由」報告の自由度で上位に
ランクされた。