1979年の1月~3月に、私は、新宿の朝日カルチュアセンターで、「幾何学 その思想と発展」という題の、全十回の講座を受講したことがあります。
講師は矢野健太郎で彼が書いた下記の本がテキストでした。
『幾何学の歴史 (1972年) (NHKブックス) 矢野 健太郎 (著)』
矢野の本は終始持ち歩いて講義の予習・復習を熱心にしたものです。
30年も前の話ですが、ターレス・ピタゴラスから始まって、非ユークリッド幾何学・微分幾何学に終わるその講義は、終生忘れえぬ感動を私にもたらしました。真のダンディとはこういう男のことを言うのかと思ったものです。
講義のクライマックスは九回目の「非ユークリッド幾何学」のテーマの時にやってきました。頭の中がグニャと曲がって、高層ビルの外も、空間がねじ曲がるかのような不思議な思いにとらわれたのでした。
非ユークリッド幾何学の誕生時のような真の創造を、文学・思想の分野においても誰かが成し遂げなければなりません。そうではありませんか。皆さん?
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※参考【非ユークリッド文学宣言】 → http://blog.goo.ne.jp/dan5dan5/e/932e8072f6b2aa85b18ebb2d50df9ebb
※【非ユークリッド文学宣言】はダンボールネットに初出されたものです。
※ダンボールネットの主掲示板の過去ログのリンク先はこちらです。
→http://www.asahi-net.or.jp/~qv1h-isi/danmain.html
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