『来たるべきアジア主義』 第四篇
中央大学創立百周年記念長谷川如是閑賞授賞論文
『歴史における保守と進歩』 ⇒ 全文一括表示
解剖台の上でのミシンとこうもり傘の偶然の出会いのように美しい!
ロートレアモン
時間は人間の発展のための場である
(Time is the room of human development) マルクス
======<目次と本文へのリンク>========================
<はじめに>
第一章 福沢諭吉の進歩主義
第二章 柳田國男の保守主義
第三章 解剖台の上の進歩と保守、あるいは、人間の発展はいかに可能か
<さいごに>
=======================================================
受賞者挨拶:ロートレアモンの「マルドロールの歌」の詩の抜粋を朗読
【解説】
長谷川如是閑賞の授賞式は中央大学創立百周年の記念パーティを兼ねて新宿の京王プラザホテルの大広間で1985年11月15日に開催されました。正賞が賞状で副賞として賞金30万円と記念の盾を頂きました。論文は後日中央大学からリーフレットで300部印刷され関係者に配布されました。私は30部頂いたのですが友人知人に配ったので今は1部しか手元に残っていません。上は刊行された論文と授賞式の際に頂いた目録です。
私が個人ブログ「ダンボールの部屋」を始めた際に最初に掲載したエッセーは「処女作の経験」でした。 『歴史における保守と進歩』を書き上げた経験について語っています。また、この論文の<さいごに>の部分で橋川文三の『柳田國男 その人間と思想』について述べていますが、「好日25 アジアの暗黒星雲」はそれに関連したエッセーです。
-----------------------------------------------------------------------------
※参考:後藤総一郎氏よりの書簡 1986年6月30日 後藤総一郎氏は明治大学教授(当時)。 橋川文三氏の跡を継いで日本政治思想史の講座を担当した。
←クリックすると拡大
拝復
お元気で横浜にお住いの由、なによりです。
労作の授賞、おめでとうございました。これをひとつの励ましに、
さらに思索を深められん事を期待しています。
福沢と対比したことは、なによりも面白い着想だと思いました。
ただし、柳田と南方の出会いは、「石神問答」を通してであり、
民俗学への傾斜は、それ以前のハイネとの出会いが強いと思います。
民俗学の思想史における意味をいま一歩たしかにしておいて欲しいと
思いました。ご健闘をお祈りします。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます