ブログ版清見糺鑑賞 4
かりん鎌倉支部 鹿取未放
21 精神の糸でつないで〈なにせうぞ〉肉のよころび肉のおとろえ
「かりん」94年12月号
山かっこの中の〈なにせうぞ〉は、旧かなづかいになっていて、『閑吟集』の有名な「なにせうぞ、くすんで。一期は夢よ、ただ狂へ。」の引用であることを示している。20番歌(晩年のロダンのように苛めぬく粘土、つめたいおんなのからだ)と共にかりんの同じ号に載る歌で、遊びやかりそめでつながっているのではない、精神の濃密な交流があるのだ、と弁解しているのだが、歌の主意は自身の肉体の衰えの不安なのだろう。
かりん鎌倉支部 鹿取未放
21 精神の糸でつないで〈なにせうぞ〉肉のよころび肉のおとろえ
「かりん」94年12月号
山かっこの中の〈なにせうぞ〉は、旧かなづかいになっていて、『閑吟集』の有名な「なにせうぞ、くすんで。一期は夢よ、ただ狂へ。」の引用であることを示している。20番歌(晩年のロダンのように苛めぬく粘土、つめたいおんなのからだ)と共にかりんの同じ号に載る歌で、遊びやかりそめでつながっているのではない、精神の濃密な交流があるのだ、と弁解しているのだが、歌の主意は自身の肉体の衰えの不安なのだろう。