かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 433 韓国③

2024-07-05 10:28:43 | 短歌の鑑賞
 2024年度版 馬場あき子の外国詠59(2013年12月実施)
      【発光 武寧王陵にて】『南島』(1991年刊)P90~
      参加者:K・I、崎尾廣子、曽我亮子、渡部慧子、鹿取未放
      レポーター:崎尾 廣子   司会とまとめ:鹿取 未放

 
433 公州に百済の宝みてあれば倭の土器のうたげさびしも

    (当日発言)
★ぴかぴかだけがいいわけじゃない。土器はしっとり、どっしりとして。(曽我)
★倭の土器の話ですけど、縄文式土器のようなものは日本で初めて造られたって言われ
 ているのね。火山国だから土が噴火で焼かれるのを見て造り始めたって。(慧子)
★それでも日本の土器は、大陸や朝鮮半島の影響を受けているようですけど、ここでは
 そういう歴史ではなくて、公州で百済時代のきらびやかな宝を見ながら、その時代の
 日本では素朴な土器で宴をしていたんだろうな、と大陸に後れを取っていた時代の日
 本を思っている。当時、半島に派遣された学者や役人達はきらびやかな金属器などを
 見て彼我の違いにわびしさを噛みしめていただろう、そんな往事の日本人たちに思い
 を寄せている。(鹿取)
 
コメント
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