ブログ版清見糺鑑賞 4
かりん鎌倉支部 鹿取未放
18 緑陰に黄色いえんぴつ削る午後ふとババリアの風を思えり
(かりん94年7月号)
参考:草わかば色鉛筆の赤き粉のちるがいとしく寝(ね)て削るなり
北原白秋『桐の花』(T2)
ババリアはドイツ南部の穀倉地帯、バイエルン。葡萄やホップ畑が広がる土地 らしい。緑と黄色の色合わせが鮮やかで、葡萄やホップの畑を吹きすぎる透明で ここちよい風が読み手にも通ってくるような歌。
参考にあげた白秋の歌は、無意識だったにしろ、この歌にある作用を与えてい るだろう。ただ、白秋の歌にある青年期特有の鬱屈した気分はこの歌にはない。
かりん鎌倉支部 鹿取未放
18 緑陰に黄色いえんぴつ削る午後ふとババリアの風を思えり
(かりん94年7月号)
参考:草わかば色鉛筆の赤き粉のちるがいとしく寝(ね)て削るなり
北原白秋『桐の花』(T2)
ババリアはドイツ南部の穀倉地帯、バイエルン。葡萄やホップ畑が広がる土地 らしい。緑と黄色の色合わせが鮮やかで、葡萄やホップの畑を吹きすぎる透明で ここちよい風が読み手にも通ってくるような歌。
参考にあげた白秋の歌は、無意識だったにしろ、この歌にある作用を与えてい るだろう。ただ、白秋の歌にある青年期特有の鬱屈した気分はこの歌にはない。
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