ブログ版 清見糺の短歌鑑賞 16 夜寒坂
鎌倉なぎさの会
105 護国寺という駅で降りなんとなく歩けばそこは夜寒坂なり
「かりん」97年4月号
護国寺には早稲田の創始者大隈重信の墓がある。ぶらぶら散歩することを「なんとなく歩けば」とちょっと逸らしたところが工夫であろうか。蓬莱さんのレポートに夜寒坂は「薬缶坂」とも書いて「やかんさか」と読むとある。何とも興醒めであるが、狐や野犬が出る寂しい場所だったと知れば別の風情もあるようだ。別の説によると、その付近が昔「夜さむの里」と呼ばれていたことによる名称とある。作者は「よさむざか」と詠むことで詩になったと思っていたのだろう。(鹿取)
鎌倉なぎさの会
105 護国寺という駅で降りなんとなく歩けばそこは夜寒坂なり
「かりん」97年4月号
護国寺には早稲田の創始者大隈重信の墓がある。ぶらぶら散歩することを「なんとなく歩けば」とちょっと逸らしたところが工夫であろうか。蓬莱さんのレポートに夜寒坂は「薬缶坂」とも書いて「やかんさか」と読むとある。何とも興醒めであるが、狐や野犬が出る寂しい場所だったと知れば別の風情もあるようだ。別の説によると、その付近が昔「夜さむの里」と呼ばれていたことによる名称とある。作者は「よさむざか」と詠むことで詩になったと思っていたのだろう。(鹿取)
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