用之必勝!?

偏ってますけど、反面、何でも「あり」ってこってす。 ぽりしぃ薄いッスけど、とりあえず、「横浜」贔屓です。

何だかなぁ.....

2011年04月27日 23時31分24秒 | 放射能?
 委員 ほとんど参集できず【NHK】

4月27日 19時24分
 東京電力の福島第一原子力発電所の事故で、地震が発生した先月11日、政府に専門的な助言を行う原子力安全委員会は専門の調査委員40人に対し、携帯電話のメールで招集したものの、交通機関が止まっていたことなどからほとんど集まらなかったことが分かりました。
 これは、27日に開かれた衆議院の決算行政監視委員会で原子力安全委員会の班目春樹委員長が初めて明らかにしたものです。
 それによりますと、先月11日の地震と津波によって福島第一原発の1号機と2号機で冷却のための電源がすべて使えなくなったという通報を受けて、原子力安全委員会の緊急事態応急対策調査委員40人に対して、携帯電話のメールで招集したということです。
 しかし、ほとんどの委員は連絡がつかず、連絡がついた委員も交通機関が止まっていたことから、内閣府にある原子力安全委員会に当日集まることができたのは歩いてきた数人だけだったということです。
 また、国の防災基本計画では、災害時にはこうした調査委員らを現地に派遣することになっていますが、地震の直後には事務局の職員を1人派遣しただけで、実際に派遣したのは、1か月余りたった今月17日でした。
 こうした一連の対応について、班目委員長は27日、「派遣が大変遅くなってしまった。失敗だったと思い反省している」と述べ、事故の情報収集や判断の態勢に問題があったことを認めました。
 地震発生当日に原子力安全委員会の委員が参集したかどうかについて、これまで委員会の事務局は「明らかにすることはできない」と取材に応じていませんでした。

 何が何でも集めろ!って言うつもりはないんだけど、この隠蔽体質のが問題だね。

「想定外」は免罪符足り得るか?

2011年04月27日 18時22分29秒 | 放射能?
 4号機の燃料プール漏水か 貯水少量、耐震工事に影響も(朝日新聞) - goo ニュース

2011年4月27日(水)14:59
 東日本大震災で被災した福島第一原発のうち、使用済み燃料プールで火災が起きた4号機で、燃料を冷やすために入れている水が想定したほどプールにたまっていないことがわかった。東京電力によると、水が漏れている可能性があるという。事故収束に向けた工程表では、4号機原子炉建屋の耐震補強は7月までに終わることになっているが、東電は、水が少ない原因がわからなければ工事に入れないとしており、工程に遅れが生じる恐れがある。
 4号機は地震発生時には停止中で、燃料はすべてプールに移されていた。燃料集合体の数は1~6号機の中で最も多く、燃料から出る熱による水の蒸発量も最も多い。東電は連日、放水車で水を入れて燃料を冷やしている。
 この数日間の注水量は1日140~210トン。燃料による蒸発量は1日70トンと見積もられ、プールの水位は上がっている。だが、上がり方は想定より少なく、1日あたり12~48トン分の水が行方不明になっている計算という。
 東電によると、原子炉建屋内への水漏れは確認されていない。プールと原子炉をつなぐゲートの破損などによって原子炉側に水が漏れている可能性があるという。また、注水量がそもそも見積もりより少ない可能性も残されているという。
 4号機では3月15日、4階にあるプールの下で火災が発生。原子炉建屋が壊れ、プールを支える壁などが破損した。現状での建屋の耐震性は、想定の揺れの半分程度しかないという。
 4月27日午前8時までに震度4以上の余震が134回発生し、福島県内では、11、12日には、震度6弱の揺れを記録した。余震に備えて早急に耐震補強工事を進める必要がある。
 工程表では、プールの底の空間部分に柱を入れたり、筋交いを入れたりする補強工事を7月までに実施することになっているが、東電は26日、「想定しただけの水がプールにたまらない原因を突き止めないと、耐震補強工事に入れない」と説明。今後、放水車による放水を増やして変化をみたり、原子炉建屋の内部に再度作業員が立ち入って水漏れしている場所がないかを調べたりすることにしている。(杉本崇、川田俊男)

 今さら「工程表」を見直した挙句、あぁだこぉだ難癖つけても始まらないし、やっても無意味に過ぎることは重々承知している「つもり」だが、それでも「机上の空論」提示が、如何に無意味で、無責任で、かつ無慈悲であるかを物語ろうって思うなら、やるに越したことはないような気もする。
 殊に、期間を区切ることは、どれだけの根拠があっての話なのか、素人目にもスンナリ受け入れられるレベルに落ちるまでは、そうそう口にはできない「はず」と思える「罪深さ」を伴っているように思う。

 人類は、どれだけ「原子力」をコントロールできるところに立っていると言うのか!?

 思い上がりも甚だしい!


原子力をクリーンエネルギーだと強弁(詭弁?)してみたり、代替エネルギーが明確化するまで、原発停止などできる訳がない!と居直ってみたりするのって、ある意味、人間の思い上がり以外の何ものでもないと思う。 辿れば他にも色々出てくるだろう。 津波は5.7mを想定したので、10mに原発を建設した.....とか、高濃度の放射能汚染水が海水に混ざる危険性を回避するために、低濃度の水は海に捨ててOKだ!.....とか.....

 何を論拠に工程表出して1年程度で収束させてみせる!なんてほざきやがった!?
 変に「希望」を与えたところで、相容れない現実との狭間で、苦しみを倍加させるのは被災者だけだろ!?
 水漏れが「想定外」なのは分った。
 ただし、それも「織り込み済み」で工程表が提示されていた!と、責任ある人間に公表させるべきだ。

 織り込み済みである以上、現場作業員にシワ寄せがいかない理由でもあるはずだ!

なるほどぉ.....

2011年04月27日 16時30分00秒 | ジジネタ
 「かわいそうな被災者」という勝手なイメージを押しつけてはいけない香山リカコラム】(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

2011年4月26日(火)08:40
 4月14日、ちょうど仙台空港が再開した日に、取材で再び被災地を訪れました。
 新聞やテレビは、空路の再開を機に、復興ムードの論調へ大きく転換したような気がします。しかし、被災地の方たちの心の問題は、目に見える復興とはズレが生じていると感じました。
 仙台空港近辺には、いくつかの小さな町があります。町の人たちは、空港が再開してもらわないと物資が来ないので、その必要性を十分に理解しています。ただ、空港の再開を最優先したために、人手と重機はすべて空港に持っていかれたといいます。近辺の小さな町には、空港の再開とは裏腹に、復興が手つかずのまま放置されているという皮肉な現実がありました。
 前回、震災から十日あまりの被災地を訪れたとき、津波の被害が大きかった地域のそばでお菓子屋さんとお寿司屋さんが営業していました。今回はそこへ立ち寄りましたが、お客さんはほとんどいません。
 聞くと、震災の直後、尋常ならざる事態のなかで、お寿司屋さんは店に残っていたすべての材料を使って大量の稲荷ずしを作ったといいます。お菓子屋さんは、停電で機械を動かすことができなかったので、手作業でできる範囲でお菓子を作ったそうです。
「お互いさまだからね」
 そう言って、お寿司屋さんもお菓子屋さんも被災者に無料で配りました。
 ところが、時間がたって訪れたのは、お客さんが来ないという現実でした。だからといって、その方たちが「あんなことするんじゃなかった」と仰っているわけではありません。ただ、被災地の外から支援に来る人や企業はクローズアップされても、地元で支援をする商店や企業のことが語られていません。むしろ、家屋も社屋も工場も被害から免れたため保障が受けられず、材料が入らない、お客さんが来ないという三重苦に喘いでいます。
 空港が再開した、仮設住宅の建設が始まったというニュースが入ると、被災地以外の人は復興が始まったと解釈すると思います。しかし現地に入ると、被災者にはそれぞれの事情があり、被災地と被災地の外との温度差はかなりあるように思えました。被災地は復興の段階に入ったなどと、軽々には言えないのです。

 「支援」は被災者のためというより自分のためにやるもの
 今回の訪問で強く感じたのは、被災地には人の数だけ問題があるということです。家も家族も仕事も失った人もいれば、家族は無事で一緒に避難所生活をしている人、また被災から逃れた家で暮らしている人もいます。被害の情況もまちまちであれば、負った悲しみや苦しみへの思いも人それぞれです。それをあたかも、被災地にいる人がすべて同じような苦しみに喘いでいるかのように、一様に「頑張ろう」と言われても、それぞれの被災者の方のこころに届くのだろうか。そんな疑問を感じます。
 東京に限らず、いろいろなところでチャリティーイベントが開かれています。
「いま自分にできることをやる」
 その意義はよくわかりますし、イベントに来ている人や、壇上に立つ人の善意を疑うつもりは毛頭ありません。しかし、それは被災地のそれぞれの人の事情とはまったく関係のないところで行われていることを自覚することは大切でしょう。
 例えば「私の歌を聞いてください」とYouTubeで自作の歌を流す。もしかしたら被災地に届いて癒される人がいるかもしれません。何かをせずにはいられないという気持ちもわかります。
 ただ、被災地の人を想って何かをするのは、基本的に自分のためであること。いてもたってもいられなくなる。これはきっと被災地の人に役立つはずだ。その善意の思い込みは、それぞれの方々に必ずしも合わないこともあり、善意の押し付けになってしまいます。このことに気がつかないと「やってあげているのに」と恩着せがましくなってしまう恐れがあります。

 被災地にいる人をステレオタイプで見てしまう
 まだそれほど多くはありませんが、ネット上で被災者に対する批判が見られるようになってきました。被災者がいま欲しい物を要求しただけで「何でももらおうとする」「要求が多い」というのです。
 その被災者は、聞かれたから答えただけでしょう。
 逆に、人をムカッとさせるようなことを言う被災者がいるのも事実です。
 しかしこれは考えてみれば、ごく当たり前のことなのです。被災地にいた人は、全員が人格にすぐれた人であるはずはありません。もともと図々しい人も、だらしない人も、人に素直に対応できない人も、意地悪な人も打算的な人もいるはずです。そのような人がたまたま被災したことで、それまでの人格がすべて一新され、純粋で善良な人に変わることなどあり得ないのです。前回書いたように、人は急に変らないものです。
「辛い情況に健気に耐える善良な人たち」
 私たちは、被災者に対してこんな像を作ってしまっていないでしょうか。今回の被災者は東北の人が多いので、お話を聞いていると確かに謙虚で純粋な方も多いです。ただ、その像にマッチした人を取り上げるマスコミの姿勢との相乗効果で、そうした「被災者人格」のようなものが増幅されている感は否めません。
 このことは、障害者に関する問題でもよく語られています。一般に、障害を持つ人はかえって心が澄んでいると思われがちです。この人たちがちょっと俗っぽいことを言ったら、それだけで「とんでもない」という反応を示す人がいます。それだけ勝手に障害者像をつくりあげており、身障者はその期待が重荷になっている一面もあります。
 私は、身体障害者のプロレス団体「ドッグレッグス」のリング・ドクターとして、彼らの興行に立ち会ったことがありますが、リングサイドの実況は「あの人は、実は風俗が好きで、たいへんな額の借金がサラ金にあり…」などと、露悪的に語ることがあります。
 観客は大笑いで、会場は盛り上がります。もちろん、障害者でありながら必死に頑張るという感動的な場面もありますが、彼らは決して天使ではない。健常者と同じように、お金だって欲しい、有名にもなりたい、女も大好きだ。それなのに、ある意味で差別的な「良い人のはずだ」というレッテルを貼られてしまう。それもある意味で、差別、偏見です。その偏見をなくすために、プロレス興行を行っているのです。
 自分たちが勝手に作り上げたイメージを少しでも外れると、「許せない」と叩く。ステレオタイプな物の見方を否定されると、途端に腹を立てるのです。被災者に対する支援者の態度が、こうした方向に進んでいる恐れがあります。

 長い休みを使って気を紛らわすことも必要
 私たちは、すべての被災者を同一視し、勝手なイメージを作り上げていないでしょうか。その像に基づいて「心は一つです」「東北がんばれ」と連呼する押しつけがましい支援になっていないでしょうか。
 被災地の多くの人は「ありがたい」と口にします。とはいえ「がんばれといっても、これ以上何をがんばればいいのかねぇ」とため息を漏らす人もいます。被災者にとってはピントの外れた支援にも、感謝の言葉を並べなければならないのが現状なのです。
 仙台に滞在しているとき、地元紙を読んでいたら、タレントのミッツ・マングローブさんの記事が載っていました。内容は、彼女(彼?)が最近出したCDのプロモーションでした。ミッツさんが寄せていたのは、こんなコメントだったと思います。
「昭和の歌謡曲でも聞いて、ひととき気を紛らせてください」
 震災が起こってからというもの、アーティストは「この曲で勇気を与えたい。元気を受け取ってほしい」と言うのが一般的になっています。ミッツさんの「気を紛らわしてください」という言い方は、とても誠実だと思いました。そして、気を紛らわすというのはとても大事なことだと改めて気づきました。
 現実から目を背けることは悪だと思われがちですが、ひと時の現実逃避は自分をいたわるために必要です。むしろ、現実を何とかするためにも気を紛らわす時間が必要だと私は思います。
 世間は、間もなくゴールデンウィークを迎えます。
 被災地の人たちはもちろんのこと、私たち被災地以外に住む人も、日々考え、情報に揺さぶられることで疲れ切っています。
 原発問題をはじめ、日本の社会のありようについては、超長期にわたって考え続けていかなければならない問題です。だからこそ、現実逃避をすることでこころを平静な状態に戻すべきだと思います。
 もちろん、震災のことを考え続ける人もいい。しかし、もしいまが辛い状況だと感じていたら、テレビやラジオやインターネットから離れて、震災のことを考えない日を作ってもいいと私は思います。
 ひとときだけでも気を紛らし、現実逃避をすることによって、再び現実に戻ったときにこれまでと違った向き合い方ができるようになっているかもしれません。

 被災地のことについて、このブログであまり語ったことはなかった。 せいぜい募金に応じる程度のことしかしていない自身が、何か口にするには、あまりに被害が甚大過ぎて、変に偽善的に倒れて、自身ですら嫌味に感じるのだ。
 震災にショックを受けて、ネット上で可能な取り組みに、積極的に関わっている方々がいることも承知しているし、自身も同様の動きができたのかもしれないと思う。 遅いかもしれないが、遅過ぎるタイミングでないことも自覚している。
 正直なところ、「できない」を決めてしまうのが、自身としては最も楽だし簡単だ。 横浜贔屓の偏屈ブログの持ち主として、ふりかかる可能性の残る「火の粉」に関して「だけ」気にして取り上げて話題とすれば良い。 ただまぁ、若干の「罪悪感」のようなものは残るが.....。
 だから、このコラムを取り上げた.....と言うのでは、更に贖罪を重ねる行為に等しい。
 言い訳がましいが、事実を伝えるにしても、気に入った文章を取り上げたいと思う。
 考えてみれば、自身の口で被災地を語ること以上に、きっちり行動を重ねている方々の、今回取り上げたような読み物にも、あまり接していなかった。 何しろ、情報はTVから否応なく、更には間断なく流され.....続けていたし、現在も続いているのだから.....。
 が、読んでみて、TVの「恐ろしさ」のようなものに、改めて気付かされたような気もする。
 百聞は一見に如かずとは言うものの、目と耳を通じて入ってくる情報は、一瞬で多くの情報量を伝えられると同時に、その「切り取られた」情報が、あたかも「全て」であるような印象を持たせることが可能なのだ。 凡そ、このコラムにあるような心持は、抱きようがなかった。
 その意味では、このコラムに記載された「情報」は、その言葉のまま受け止めるのが、最も有益と思える。

探し出せず.....

2011年04月27日 07時54分14秒 | 放射能?
福島県内の放射線量、詳細な汚染マップ作成 文科省(朝日新聞) - goo ニュース

2011年4月27日(水)01:29
 福島第一原発事故を受けて、文部科学省は26日、2012年3月までの福島県内の積算線量を推定した汚染マップを公表した。原発から北西方向の地域で避難区域の目安とする年間被曝量が20ミリシーベルトを超えている。今後、月に2回更新して、避難区域の設定などに活用していく。
 事故当日3月12日から4月21日まで、文科省や福島県などが計測器を載せた車などで測った約2100地点の放射線量をもとに、12年3月11日まで1年間の積算線量を推測した。木造の屋内で16時間過ごすと仮定して推計した。4月11日に公表後、今回は2度目だが、20キロ圏内を示したのは初めて。
 計画的避難区域に指定された地域内の14地点のうち、北西約24キロの浪江町赤宇木で235.4ミリシーベルトと最高値を示した。一方で、避難区域内でも飯舘村二枚橋は10ミリシーベルトとばらつきがあった。11日の公表時より、多くの地点で年間の推定値が低下したことから、20ミリシーベルトを超える範囲は少し狭まったという。
 詳細な線量マップができれば、臨機応変に避難区域の設定や解除にも使える。細野豪志・首相補佐官は「実測に基づく汚染マップ作りは非常に重要。今後、土壌の汚染マップも作り、政策決定などに活用していく」と語った。

このマップって「文科省HP」に掲載されてるんじゃないの?
とても「恥ずかしい」話なのかもしれないけれど、探し出せない.....。

昇華とかって言い放ってみる?

2011年04月26日 20時51分03秒 | 放射能?
 原子力の時代終了ではなく、復活させるべき時 FT社説(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース

2011年4月26日(火)18:06
 今週はまたしても、原子力産業にとってはまた良くない1週間になる。日本の福島第一原発から放射性物質の漏洩が続いている上に、26日はウクライナのチェルノブイリ原発事故から25年。反原発活動家たちは勢いづいている。例えば週末には9人のノーベル平和賞受賞者が、世界中の人たちが「今より平和で安全な状態で暮らせる」よう、原発の段階的廃止を求める書簡を各国政府首脳に送っていた。
 しかし現実的には、原子力のない世界は、原子力のある世界よりも安全なわけではない。世界中の電力の14%は原発で作られている。エネルギー市場にひどい不安定や電力不足を引き起こすリスクを伴わない形で、化石燃料や代替可能エネルギーでこの不足分を埋めるのは、当分は不可能だ。単純に言えば、われわれは多様なエネルギーの供給源を必要としていて、その中には原子力も含まれる。
 こと安全性について原子力は否応なく、ほかのエネルギー源とは異なる基準で判断される。原子力の時代が広島で爆発的に始まって以来、人間は核分裂の破壊力を恐れ、音もなく静かに迫りくる放射線汚染を恐れてきた。
 しかし、原子力の時代が始まってから原子力エネルギーで死亡ないしは負傷した人の数は、鉱石採掘から燃料精製、発電所による放射線汚染に至るまで、石炭や石油や天然ガスを燃やしたことによる死傷者数よりもケタ違いに少ないのだ。仮に、炭素燃料がもたらす気候変動による2次的影響(これは論争の的となっている)を無視したとしても、同様だ。
 政治家は、原子力を恐れる国民感情を尊重しなくてはならない。チェルノブイリの放射性降下物による長期的な影響には、どこかおぞましいものがある。たとえば現場から2000キロ離れたイギリスの一部地域では今も、農家が羊を自由に移動させられない。そして悲しいことに、福島第一原発から数キロ圏内に住む人たちはこれから何年も、元通りの生活には戻れないかもしれないのだ。
 ゆえに、世界各国の政府が福島の事故に対応して原発増設計画を一時停止し、既存の原子炉の安全性を再確認したのは正しかった。ただし、巨大地震に津波という特殊状況が北ヨーロッパで起きる可能性はほとんどないのに、ドイツが原発7基の一時停止を命じたのは、行き過ぎだった。
 福島で起きた事態を顧みるに、原発施設の確認作業は形ばかりのジェスチャーではなく、中身のある本当の点検作業でなくてはならない。しかしだからといって、政治家がエネルギー政策にとって不可欠だが難しい決断をしなくて済むよう、いたずらに確認作業を長引かせてはならない。
 不幸なことに、今の原子力発電のほとんどの設備は古いままだ。なぜかというと1979年のスリーマイル島事故に続いたチェルノブイリ事故のせいで、新規原子炉の承認と建設が何年も凍結されたからだ。世界の原発施設の相当数は、20世紀半ばの防衛産業で生まれた設計に基づき20年以上前に建設されたものだ。
 アレバの欧州加圧水型炉(EPR)やウェスティングハウスの軽水炉AP1000など、現在の「第3世代」原子炉は、受動冷却システムなどの安全装置を備えた設計になっている。こうした装置があれば、津波の後に福島第一原発を破壊した深刻な温度上昇をほぼ確実に防げたはずだ。
 しかしこうした設計は完璧からはほど遠く、将来に向けてもっと優れた原子炉(例えば、ウラン燃料ではなくトリウム燃料を使う原子炉や、地下深くで稼働する原子炉など)を開発するには、さらなる研究が必要だ。
 そして言うまでもなく、原子炉の安全性以外にも対応しなくてはならない問題がある。放射性廃棄物の長期的な貯蔵や処分は、その最たるものだ。
  チェルノブイリが過去四半世紀にわたり原子力技術の発展を凍結してきたと同じくらい効果的に、フクシマが今後の技術発展を凍結させるなら、それこそが世界に対してひどい遺産を残すことになる。

 やっぱり「湯水の如く消費する」ことが「豊かさ」という発想なんだろうな。 需要がある以上、供給側が手を休める訳にはいかない!ってな使命感も手伝ってるんだろうけど、原発止めたら別の供給元を設けないといけないって理屈自体が「おこがましい」と言えなくないか? 「クリーンエネルギー」の延長線上に原発があることからして、現状と照らしたらおかしな話と化しているが、今回の震災がなければ、特に不自然とも思わなかったろう。 その辺、基本的な「感覚」が麻痺していると言わざるを得ない。
 その意味では、原発と他の発電方法との「危険度」に優劣をつけたところで、あまり意味のある話とは思えない。 Co2削減の目標から考えれば、火力発電所がいらない理屈になるのは「理解している」のだから.....。
 とは言っても、ここまでドップリ電気に頼って暮らしている以上、電気なしの生活なんか、自身とても想像できない。 消極的ではあるが「なるべく使わない」目標設定くらいが関の山だ。
 ただ、福島の事故が今後の世界に対する「負の遺産」だとする決めつけには、どうにも納得がいかない。

この姿勢が大事と思う

2011年04月26日 08時26分51秒 | 放射能?
 汚染水濃度、1か月前の250倍…4号機地下(読売新聞) - goo ニュース

2011年4月25日(月)20:57
 福島第一原子力発電所の4号機タービン建屋地下の汚染水について、東京電力は25日、約1か月前に比べ、放射性セシウムで250倍の高濃度になっていることを、事故対策統合本部の記者会見で公表した。
 3号機タービン建屋から流入している可能性がある。水位も上昇しつつあり、原子炉の安定冷却に向けた工程に影響を及ぼす恐れがある。
 東電は21日に、4号機タービン建屋地下の汚染水を採取し、放射性物質の濃度を測定した。通常運転時の炉水の10倍の濃度の放射性ヨウ素や、ヨウ素濃度を上回る放射性セシウムなどを検出。3月24日に同じ場所で採取した汚染水と比べると、長期にわたり高い放射線を出すセシウム134が7800ベクレル、同137も8100ベクレルで、それぞれ約250倍に濃度が上昇していた。また放射性ヨウ素131も約12倍だった。
 建屋地下の水位は徐々に上昇しており、4月25日午前11時で、床から最大1・15メートルの水深が計測されるなど、前日に比べて5センチ上昇。1週間前に比べて15センチも増えるなど、水量全体も増加しつつあるという。
 また、3号機タービン建屋地下の高濃度汚染水についても、改めて2か所で濃度を調べ直したところ、1か月前に比べて1・5~2倍以上になっていた。

 公表される数値に一喜一憂しても、素人の手に負える話じゃなし、遅い!との批判を脇によけても、とにかくこの姿勢を評価しよう!
 細野補佐官「東電は大きな判断やりにくい会社」(読売新聞) - goo ニュース

2011年4月26日(火)01:22
 政府と東京電力、原子力安全委員会などでつくる福島原子力発電所事故対策統合本部(本部長=菅首相)は25日、これまで東電や経済産業省原子力安全・保安院で別々に行っていた会見を一本化し、初の共同記者会見を開いた。
 会見は、事故当初の政府や東電の対応を巡る質問が相次ぎ、4時間近く続いた。
 統合本部事務局長の細野豪志首相補佐官は、福島第一原発1号機で3月12日に行われた放射性物質を含む蒸気を放出するベントを巡り、「政府としては11日夜にはベント実施の腹を決めたが(東電が)なかなか実施しなかったので、午前6時50分に命令に切り替えた」と説明。「電力供給という(日々あまり変化がない)ルーチンワークに慣れた会社なので、何か大きな判断が若干、やりにくい会社なのかなと感じていた」と、東電の動きが鈍かったことを指摘した。

 この会見受けてだったのかどーか知らんけど、東電社長は参院予算委員会で、ベントが遅れた理由を説明してたし、ばらばらに会見して、それぞれ都合のイイこと言い放つばかりだったのと比べれば、格段の進歩だと思う。 先に書いた通り「遅い」けど.....。
 どーせなら、きっちり翻訳して、多国語の会見にできるともっとイイ。 日本語ってニュアンスで受け止められ方がずい分異なる言葉だし、会見聞いた向こうの人間が翻訳するより、公表することを伝える側の意思をもって伝えた方が、より正確であるのは言うまでもない。 最低限英語による会見は必須と思う。

クリーンエネルギー!?

2011年04月25日 08時14分35秒 | 放射能?
 民主党が選挙で負けようが空中分解しようがどうでもイイんだけど、ちゃんと災害復興の指針くらい示してくれないもんかね?
 基本、民主党の政治に「NO!」を突き付けてる人々がいっぱいいるのは認めるけど、それって自民党や公明党に政権に戻ってくれっていう単純な話じゃないと思うぞ。 民主党の最大の功罪は、崇高に過ぎる公約掲げておきながら、現実的に実現不可となったことを「詭弁」で切り抜けようとしていることであって、何かを「実現した」とか「実行した」結果として、人心が離れた訳じゃない。 確かに実行性の欠如ってのは、政権を失うに足る大きな理由だとは思うけど、谷垣とか山口とか、ついでに並べるなら石原とか石破とかって人たちが政権に就いたからって、何か大きく「変わる」ことなんざ期待できないのと違うか?

 国家戦略相「原発14基の新増設ありえない」(読売新聞) - goo ニュース

2011年4月23日(土)20:34
 玄葉国家戦略相(民主党政調会長)は23日、視察先の福島市内で記者団に対し、政府のエネルギー基本計画について、「2030年までに新規の原子力発電所を14基造るという現在の計画はありえない」と述べ、原発の新増設の目標を抜本的に見直す方針を明言した。
 その上で、見直しによって不足する電力については、「蓄電池を含めた分散型エネルギーの活用や、送配電システムの高度化などでカバーすることになるのではないか」と語った。


 Co2削減目標を掲げた先に、「クリーンエネルギー」として取り上げられた「原子力発電所」ではあるが、この運用が、どれだけ「クリーン」からかけ離れた代物だったか、に関しては、枚挙に暇がない。 政府のエネルギー政策に関しては、原発を「取りやめる」先を見据えて、改めて計画を組み直さなければ、民主党の未来のみならず、日本の未来もないだろう。
 不足する電力.....という認識で、電力供給の不足分を「補う」議論ばかりでなく、エネルギー消費のあり方に関しても、もっと大きな枠組みとして、検討されて然るべきと考える。

問題の本質は何処?

2011年04月24日 21時01分46秒 | 放射能?
東電社長に「早く帰らせて」すがりつく高齢女性(読売新聞) - goo ニュース
2011年4月23日(土)05:32
 東京電力の清水正孝社長は22日、初めて福島県内の避難所を訪れ、福島第一原子力発電所の事故について謝罪した。
 「ご迷惑をおかけしています」と床に手をついておわびを繰り返す清水社長に対し、避難者からは「仕事がなくなったが、どうすればいいのか」などの訴えが相次ぎ、「早く帰らせて下さい」と、すがりつく高齢女性の姿もあった。


東電賠償、国負担も 政府検討(産経新聞) - goo ニュース

2011年4月24日(日)08:00
 東京電力福島第1原子力発電所事故の損害賠償問題で、賠償額が東電の支払い能力を超え、存続が危うくなった場合、国が税金で負担する案を政府が検討していることが23日、分かった。
 賠償金は、新たに設立する「原発賠償機構(仮称)」を通じて融資や出資の形で東電に供給し、最終的に東電が利益から返済することを原則としている。しかし、市場で東電の経営の先行きを不安視する見方が広がっているほか、経営が立ちゆかなくなり電力供給に支障が出る恐れもある。このため、「例外措置」として、支払い能力を超える分を国が負担できるようにするのが狙い。
 具体的にどのような場合に国が負担するかは詰めているが、税金投入に直結するため、世論の反発も予想され、調整が難航する恐れもある。政府は今月末に賠償に関する原則を定め、5月上旬にも機構設立を含めた大枠を公表する方針だ。


福島原発の賠償、政府原案を協議 東電と電力各社(朝日新聞) - goo ニュース

2011年4月24日(日)14:19
 電力10社でつくる電気事業連合会が23日、各社の社長を緊急で集め、東京電力福島第一原発の事故に伴う損害賠償について協議したことが分かった。東電が賠償の枠組みの政府原案を説明。電力各社も賠償の一部を負担するかたちになっていることに社長らは納得せず、この日は合意に至らなかった。
 原案によると、東電の賠償を支援する機構を、電力各社が資金を負担して設立する。今回の東電の原発事故の損害賠償だけでなく、将来の原子力事故にも備えることが設立の目的。しかし、現実には当面の間、電力各社の負担金は東電の賠償に回る。政府が支援する資金も、最終的には東電と電力各社が返済する枠組みになっている。
 ある社長は会合後、「あれでは株主と顧客に説明できない。金額も示されておらず、納得しようがない」と話す。肝心の機構設立に電力各社が難色を示している状態のため、東電が26日に予定する金融機関向け説明会では、賠償の枠組みを示せない可能性がある。
 一方、東電以外で今回のような原発事故が起きた場合、1社では賠償できないとして、「応分の負担は仕方ない」との見方も業界内にあり、調整は今後も続く見通しだ。(福田直之)

 ニュース並べた「だけ」の割に、何だってこう腹の底から怒りが湧き上がってくるんだろう。

当たり前だっての!

2011年04月24日 17時41分33秒 | 放射能?
 この程度の話、予想できただろうに、何なんだろう、この体たらくは.....。
 避難区域から引っ越せない…業者の拒否相次ぐ(読売新聞) - goo ニュース

2011年4月24日(日)03:01
 東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、1か月後までをめどに避難を求められている福島県の計画的避難区域で、住民が引っ越しの依頼を業者に断られるケースが相次いでいる。
 引っ越し業者側は「社員の安全を考えると作業させられない」などとしており、現在、6000人以上とされる5市町村の計画的避難区域にいる住民の移動に支障が出る恐れもある。
 「『避難しろ』と言われて避難できないなんて。見殺しにするんでしょうか」
 村全域が計画的避難区域となった飯舘村の女性(50)が23日、大手業者の電話受付で住所を告げると、担当者に「現在、作業不可地域とされております」と言われた。食い下がっても、「やはり原発等の影響があるかと思われます」「社内的に決まっていますので」と断られた。別の大手業者にも同様に拒まれた。

 この話、引越業者を悪者と思う人って、かなりのお人好しに違いないと思う。 着の身着のまま、生死に関わるからと避難させられた20Km圏内にお住まいだった皆さんを顧みれば、時間的な余裕を与えただけの「計画的避難民」の皆さんの扱いが、それほど待遇改善の憂き目をみるとは思えない。 いざ、移動が「できない」と決まった日には、猶予を与えたのに、移動しなかったお前が悪い!とでも、宣告するつもりなのだろうか?
 人道的にも、是非引越業者さんには対応頂きたいとは願うものの、例え100倍の料金を積まれても、作業員の命には代えられない!判断をするのが、企業としては当たり前の話だろう。 何が何でも引越が必要ならば、線引きを決定された霞が関にお集まりの「公僕」の皆様方に、対応頂くべきと考えるが如何か?
 だいたい、立ち入り禁止区域を定めた後の行政の対応たるや、200m先の自宅に戻れない人を何かTV番組で取材していたが、その道の先の立ち入り禁止区域内に建つ我が家と、警官の立つ道との間に、一体どれだけの「違い」を見出しているのか? 想像を絶する融通の利かなさだ。 人の移動をパズルか何かと勘違いしている机上の空論の達人どもには、一度しっかり、力仕事に対応頂くべきだ。

こうでなきゃ!

2011年04月24日 09時31分13秒 | 放射能?
 城南信金が脱原発宣言、金融機関で初 ( オルタナ ) - goo ニュース

2011年4月23日(土)13:00
「原発に頼らない安心できる社会へ」――。信用金庫の勇気ある意志表示が大きな反響を呼んでいる。品川区内に本店を構え、都内と神奈川県内に85店舗を展開する城南信用金庫は4月1日、東日本大震災にともなう東京電力福島第一原発事故を受けて「原子力への依存は地域社会にとっても危険が大きすぎる」として「脱原発宣言」を行った。15日現在、金融庁によれば「このような例は金融機関全体を見渡しても聞いたことがない」という。

■「原発と地域の発展は相容れない」
 城南信用金庫では1日以降、ホームページに「原発に頼らない安心できる社会へ」と題した文書を掲載。その中で「東京電力福島原発事故は我が国の未来に重大な影響を与えている。今回の事故で、原子力は私たちに明るい未来を与えてくれるものではなく、一歩間違えば取り返しのつかない危険性を持ち、政府も企業も万全の体制を取らなかった」と明記し、こう訴える。
 「原子力への依存はあまりにも危険性が大き過ぎる。地域金融機関として今できることは、省電力、省エネルギー、そして代替エネルギーの開発と利用に少しでも貢献することではないか」
 同金庫の吉原毅理事長は、動画ニュースサイト「アワープラネット・ティービー」のインタビューで「信用金庫は地域の顧客を守り、地域を発展させるのが使命。ところが今回の事故では住民が退避するなかで、金融機関も地域を離れなければならない。その気持ちは痛いほど分かる」と心境を語る。
 その上で決断に至った理由について「これまで安心して電力供給を受けていたが、福島の人々に迷惑をかけることになった。これまで原子力発電に関心を持たなかったことは非常に問題。一人の人間、企業として真剣に考えて態度をはっきり決めないと日本は大変なことになる」と語り、原発と地域の発展は相容れないとの考えを示した。

■都内避難者から感謝の電話も
 吉原理事長は「原発への電力依存度は約3割。ならば3割節電すればその依存を減らすことができる」として「企業として原子力に頼るわけにはいかない。地道にできることを取り組むことで社会をより良くしたい」と訴える。同金庫では脱原発の取り組みとして徹底した節電および省電力設備の導入、LED照明への切り替えなど11項目の施策を発表。また、地域での省エネ設備の普及についても、金融を通じて積極支援するとしている。
 今回の意志表明以降、同金庫には都内に避難した震災被災者から感謝の電話が寄せられているという。(オルタナ編集部=斉藤円華)2011年4月15日

 この話は知らなかった。 けど、とても嬉しい話だ。
 こういった取り組みが、どんどん増えていくとイイ!
 自身、利用していない金融機関だが、この機会の口座開設も悪くない.....。