マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

唐招提寺へ

2009年12月03日 | 

 京都駅でクラスメイトと別れ、「京都アーバンホテル」に宿泊、翌日の奈良行きに備えました。折角京都まで来ているので、もう一泊して、是非「唐招提寺」を訪れたいと考えていました。ミニクラス会の幹事役であり、途中での”さよなら”は申し訳ないと思いつつ、我が儘を通させて貰いました。
 前回「唐招提寺」を訪れたのは、今回の「平成の金堂
大改修」の少し前、桜咲く季節でした。奈良では「浄瑠璃寺」と並んで大好きなお寺の一つ。去る11月1日には”落慶慶讃法要”が行われ、一般公開も始まっていました。

 ただ、奈良へ向かう前「東福寺」に寄りました。直前にここを訪れた妻から、紅葉は今が見ごろとのメールが届いていました。宿泊先からも近く、京都駅へ向かう途中下車で行く事ができました。8時頃、京阪「東福寺」駅で下車すると、東福寺方面に向かう多くの人の流れ、多分8時半開門前の到着を目指しているのでしょう。土曜日でもあり、拝観券売り場前には既に長蛇の列が出来ていました。開門を待つ人々に整理係りの人がハンドマイクで呼びかけます。「今週は待つ方が少ないです。先週の土曜日は拝観券を買うのに1時間待ち。更に入場に1時間待ちの人が出たほどです。皆さんは幸運な方です」と。内心「こんなに並んで、幸運とはよく言うよ」と毒づきつつ、開門から15分後には入場が叶いました。
 渓谷に架かる名高い「通天橋」は押すな押すなの人、ここからの紅葉を一目見ようとの人の”群れ”。そこで、橋から渓谷に下りて紅葉を愛でました。その数2千本に及ぶと言われ、壮大な渓谷の紅葉でした。人の少ない季節に再訪し、無人の「通天橋」を撮影したいとの思いを抱きつつ、奈良へ向かいました。


             (通天橋を望む)


          (東福寺の渓谷の紅葉)


        (落葉もありました)

 「唐招提寺」、先ずは金堂の三体の仏様を拝観しました。中央に本尊・廬舎那仏坐像、右に薬師如来立像、左に千手観音立像がお立ちになる御姿は、天平時代から変わることなく今の時まで続いて来たとの事。
 平成の改修で新しく造られた鴟尾は真新しく感じられますが、それ以外は以前と比較して、あまり変化が感じられません。見事に改修なった金堂、天平様式の粋と言われ、荘厳で優雅な姿、いつ見ても美しいと思います。

         (唐招提寺金堂)


     (鑑真大和上の墓に通じる小道)


    (白秋歌碑)

 以前と同じよう「鑑真大和上」の墓を訪れ、のんびりと境内を散策し、所々の紅葉を眺め、縁側に腰掛て長時間過ごしていると、心落ち着くのでした。
 中学時代に習った芭蕉の一句「若葉して おんめの滴 ぬぐはばや」の碑は訪れませんでしたが、北原白秋や会津八一の碑を初めて訪ねると、「鑑真大和上」を偲ぶ想いが刻まれていました。大きな大きな志を持たれた方の、幾度にもわたる困難を越えての来日を、ただただ、有難いことと思います。

 2泊3日の旅から28日に帰京。天候に恵まれた”幸運”の旅でした。