マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

姫川沿いを歩く

2016年09月16日 | 信濃紀行

 もう3週間ほどが過ぎてしまったが、825日(木)の早朝、白馬ハイランドホテル主催の「朝の散策」に参加した。
 
この散策で私は日本の原風景といっても過言ではない景観に巡りあった。

 朝620分にホテル玄関前に集合し、1時間ほどの散策後朝食前に宿のバスで帰ってくるという企画だった。ここの宿には4泊目で、それまでは一人で周辺を彷徨っていたが、案内して貰う散策も又良いだろうと思っての参加。17人~18人と意外に多くの宿泊客が集った。
 宿は国道148号線を挟んで、長野オリンピックで使用されたジャンプ台と反対側にある。晴れた日には白馬三山や八方の眺めが素晴らしいという。まず案内されたのが、その白馬の展望台。この日も山には霧がかかり展望は叶わなかったが、展望は夏よりも冬が一番とのこと。前景の田圃に水が張られ田植え寸前時には逆白馬が見られ、ここはカメラマンが多く集う場所との話もあった。
 台地を下ると姫川。白馬村親海湿原の湧水を源流とし日本海に注ぐ全長60kmの河川。標高2,000mの山並みから60kmの流路で海まで落ちて行く。当然、急峻な流れながら、水質はランキング日本一に4回も輝いている清流。橋から上流を眺めると急流とは見えなかったが、その日、下流に向かって歩み出すと、暴れ川であることがよくわかった。(写真:暴れ川姫川)






 最初に到着したのは、清流を活用しての養鱒場だった。そこでは清き水を利用して、シナノユキマスと信州サーモンが養育されていた。マスはポーランド原産のサケ科コレゴヌス属で、長野県水産試験場が世界で初めて完全養殖技術を開発したとの説明があった。雪の様に白く、長野県特産を強調する為に、信濃雪鱒(シナノユキマス)と名付けられたそうな。






 次に向かったの姫川に架かる大出吊橋。近辺には茅葺の古民家があり、端正な佇まいの集落があった。(写真:大出の古民家)

 

 
         (大出吊橋)



 更に案内して貰ったのが大出公園。ここからの展望も叶わなかったが、天候に恵まれれば、姫川の向こうには北アルプスの雄姿や白馬三山が正面に見渡せるそうな。花の季節や紅葉の時にはより見事な風景となる。この風景は白馬村の中でも屈指の景観として内外から写真撮影や写生に多くの人が訪れるそうだ。村落があり、清流があり、その向こう雄大な山波がある。これこそ日本の原風景と思った。近々にここを再訪しようとの思いが私の頭の中で動き始めた。(写真:晴れていれば大出公園から拝める風景)

 
          (春の大出公園)
       


  
       (再掲:大出吊橋)                (朝の散策に参加した人たち:大出公園)

 今日の一葉(昨夜は中秋の名月)
 
    (夜11時頃にも顔を出していた)