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あらすじ(文庫本背表紙より)
茅野しおりの日課は、憧れのいとこ、美弥子さんが司書をしている雲峰市立図書館へ通うこと。そこでは、日々、本にまつわるちょっと変わった事件が起きている。六十年前に貸し出された本を返しにきた少年、次々と行方不明になる本に隠された秘密……本と図書館を愛するすべての人に贈る、とっておきの“日常の謎”。知る人ぞ知るミステリーの名作が、書き下ろし短編を加えて待望の文庫化。
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すてきなタイトルに「そうだ、そうしよう!」と返事をする勢いで読み始めました。とてもしっかりした感じの女の子しおりが主人公。しおりが本を愛する気持ちが伝わってきて、ほのぼのします。しおりと同級生の安川くんのほうが、私よりしっかり日常の不思議をとらえているところは、ちょっと私自身情けないところですが‥ 司書の仕事についても割と詳しく書いてあり、勉強にもなりました。確かに図書館にはいろんな人がいます。図書館でしおりと一緒にいろいろな人・その人の思い・その人に関わる謎などを体験しているような気分になりました。この本は児童ミステリというものだそうで、ミステリーといってもかなり軽いものでした。本格的なミステリーとは違い、とても爽やかな読後感の本でした
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