覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

はて

2005年07月15日 20時14分06秒 | Weblog
 明日のビッグタイムは4頭だが、ゼッケンは3つになる。



 2600勝がかかる武豊だが、明日は小倉での騎乗となり、最初のチャンスは4R1枠2番のユニバーサルピース(世界平和)である。その1つ前3Rの1枠がテロの被害地ロンドンの行政国体の中心地名ウエストミンスター。この絡みはどうであろうか。
 新潟3R 11番クリノサンドラ。国土交通大臣と同じ名の内藤一雄調教師。優駿誌での明日のカレンダーには、レープロがA5からB5になったことと並び、エルコンドルパサーが02年に腸捻転で7歳で亡くなったことを記し、JCだと思うが、6枠11番のエルコンの写真まで載せている。11番蛯名 二宮厩舎 1-6 1番11番など注意したい。4R3番 7R13番も内藤一雄。豊栄特別シルクディレクターのいる6枠同枠に二ノ宮さんのフェミニンガールがいて、これは大丈夫かもな。函館5Rの6枠はスリーエルパサーという直仔がいる。
 一雄と似た雄一の、新潟10R麒麟山特別、麒麟の文字に2つも入った鹿の鹿戸雄一騎手のロングチェイサーやいかに。
 小倉9Rもそうだが、函館1R2Rと1番にメイショウが位置する。メイショウイチヨウは5000円札を飾ってから、仕事振りがはっきりしない。当然日曜北九州記念の1番メイショウカイドウに繋がる配置である。

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思い出の1987年

2005年07月15日 18時47分15秒 | Weblog
 間もなく、7月17日がやって来る。というより、7月17日の競馬がやって来る。言うまでも無く翌週に7月23日が控える。
 今年の、特にGⅠレースを振り返るとき、この7月17日は忘れがたい意味を持っている。このページでその意味は幾度かお話して来たし、つい最近振り返ったあの方の最後のレースとなった2月20日、注目のメイン フェブラリーSもさて置き、10Rアメジストステークスの勝ち馬は先週のメイン主役ダイワレイダース。また、最後の騎乗となったこの日の東京最終の勝ち馬も あの馬 であったのである。

 裕次郎が亡くなったのが、1987年7月17日。実に、この日付は、市川雷蔵の忌日でもある。決してこのことを疎かに出来ないのは、今年の主役ディープインパクトの厩務員さんが市川明彦という方であるからだ。ちなみに、丹波哲郎先生のお誕生日でもある。この日函館でも競馬があり、裕次郎記念館は小樽にあるのだから、故人を偲ぶレースはこの日付を目指していたと思う。
 明日16日が、国土交通省の日(大臣 北側一雄) 駅弁記念日 外国人力士の日 であることを確認して、思い出の87年を振り返ってみたい。今年のダービーは、2着に太陽の祭りが来て、これは「太陽にほえろ!」や都知事の作品「太陽の季節」竜哉と英子 と無関係ではない筈だ。それは桜花賞またあのGⅠサイン馬の活躍で明らかだ。


 今思い返し、また見返してみて、私も今だからこそ成る程と思うことは多い。


 87年といっても、かなりお若い方には思い出未満かも知れない。ダービー馬はメリーナイス。秋の天皇賞では天覧競馬(といっても実は当時の皇太子殿下と美智子妃殿下)のご来駕を競馬会は勝ち取り、テイオー同士で決める、1着ニッポーテイオー 2着 レジェンドテイオー。私とて、初の三冠馬を冠したレース セントライト記念ではこの伝説のテイオーの単勝を買うくらいの読みは持っていた。この年の競馬のテーマは非常にはっきりしており、次の機会にこれに就いては触れるが、何と言っても、7月17日に戦後最大のスーパースター裕次郎が急死し、これは寅さんが死んだ年の有馬記念でサクラが来る位の影響力を及ぼすのは当然である。その影響とは、最大のものが、有馬記念で歴史的な万馬券に繋がる、実に1番人気馬で年度代表馬となる馬が競走中止し、またこの年のダービー馬がスタート直後落馬して見せたことである。狂乱の世相を反映する大波乱と言われたメジロデュレン ユーワジェームスの4-4の万馬券。落馬、また1番人気馬の4コーナー直線手前での退場という、喪失 を競馬会は用意することを躊躇わなかった。中止した馬の調教師さんは平井雄二(ゆうじ)。このサクラスターオーという馬、勇躍表舞台に躍り出た報知杯弥生賞での1枠1番 6番人気単勝18.9倍。私は、報知新聞がスポンサーたる以上「巨人の星」、またオーいや王の背番号、また長嶋さんの出身高校が佐倉一高であることなどから、この馬を本命視する知恵でこの馬との付き合いを始めた。現・某省の高級官僚である友とこの馬券を府中で買って小躍りしたものだ。秋の菊花賞は、長期休み明けで優勝する。無論、ユージローの慶応病院屋上での復活、そして退場には、この昭和のスターの中の王の復活退場は相応しい主役だった。マックスビューティという、前の年の牝馬三冠メジロラモーヌを凌ぐかと思われた馬の三冠が成らなかったのも、裕次郎を喪うという喪装に袖を通したイベントであったと思う。天覧ホース ニッポーテイオーの馬主山石祐一(ゆういち)さんにも、三冠ならず2着のマックスビューティにも、ジャパンカップ初のフランス馬制覇のルグロリュー、また有馬記念2着のユーワジェームスにも、悉くユーが寄り添うのは、当初の計画とそう違わない路線で肌理細やかに彫琢された結晶であろう。

 実に1987年、この年は「星」が年間テーマだった。準牝馬三冠のマックスビューティのマックスとは、星座の最高輝度を顕したものであろう。桜花賞2着は、恒星(コーセイ)、皐月賞菊花賞はサクラスターオーの2冠。日邦帝王の日は太陽であろうし、ダービー馬メリーナイスの同枠隣に、ベルグマイスター。安田記念フレッシュボイスの同枠隣にコンサートマスター、語り草人気薄ダービー2着はホクトヘリオス(ヘリオスはギリシャ神話の太陽神)がいる1枠のサニースワロー(サニーは太陽の である)、春の天皇賞はミホシンザン とアサヒエンペラー。これらの支配を司っていたのが、当時翌年のテーマ告知レースとして行われていた前年のJCで、ジュピターアイランド(木星の島)とアレミロード(ジョッキーはスターキー)の英国勢のワンツーであり、とどのつまり、何故、1987年を星の年として演出する着想が生まれ、実現したのは、この英国JCの年が70有余年ぶりの椿事を予定通り迎えたからである。それを明かしたのが宝塚記念の勝ち馬スズパレード。1986年、イギリスのエドモンド・ハリーの名から命名され、1910年以来の大接近を遂げたハレー彗星。この長く尾を引く氷と雪球の結晶の尾が1987年の日本の中央競馬である。86年、ミホシンザンの皐月、菊の2冠。ダービーは全天で最も明るいシリウス(おおいぬ座の1等星)の名を冠したシリウスシンボリ。翌年、サクラスターオーの皐月、菊の2冠。ダービーはメリーナイスだが、この馬は待望された東宮さま、現皇太子徳仁殿下のご結婚の報を待ち侘び準備されていた馬の1頭であったと思う。ダービージョッキー根本の名は、87年11月まで小泉さんも届きそうな5年にわたる長きに総理を務めた方と同じヤスヒロであった。


 戦後60年の今年、戦後最大のスーパースターが暗躍した春シーズン。17日を控える今週の競馬は、同様に我々を唸らせるのか。明日は大臣の名から、藤沢先生の仕事がどこかでとも思うが、先生の馬はいるのだろうか。

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岡部恐るべし

2005年07月15日 12時46分19秒 | Weblog
 加藤1 2 3 ダァ~、いや1月23日のこと。このところダイワダイワと不思議がっていたが、岡部幸雄の生涯最後の勝ち鞍が ダイワインディアナ 初茜賞であることを失念してはならなかった。7枠13番。2着は8枠16番ヨシトミのサンライズビート。このレースの2頭のビッグ、5番ビッグスマッシュ 2番 ビッグジェム の組み合わせは、来る引退記念の3月20日中山の1つ前のメインレース スプリングステークスの5番ダンスインザモア 2番ウインクルセイド に向け、引退の日にはこれを買って下さいよのメッセージとして、組まれていたことは疑いない。周辺に、ネタは仕込んであるものである。

 2月5日、東京メイン白富士ステークス。宝塚記念の週の、優駿該当ページが河野調教師であることを覚えておいでだろうが、この白富士Sは、この厩舎のアサクサデンエンと競う、高額賞金獲得馬、謂わば看板の1つアルスブランカが勝つ。問題はそれ以来今日に至るまで出走の無いこの馬の、その勝ち方である。

7枠11番 アルスブランカ 横山  河野厩舎
4枠 4番 ピサノクウカイ ペリエ 藤沢厩舎

 河野先生の宝塚前最も目立つ安田記念アサクサデンエンの2着馬が安田と同じゼッケンで宝塚に出てきた意味以外にも、かく宝塚のネタ仕込めり。ブランカと白の関係も言わずもがな。ふざけたことに、この同日の京都のメイン山城ステークスも、4番チアフルスマイル 11番タニノマティーニ で決まっており、東京京都でメインが同じ2つのゼッケンで決するという、競馬ファン以外なら容易に裏談合が在ったと分かる仕掛けである。ところが競馬がレースをしているなどと思っている方は、馬の顔やジョッキーコメントなどを見て、ことの異常さに思いを馳せない。

 この白富士Sの週のRDは

 ダービーの夢を描け、実力が世代を先導する。

だが、このようにはっきり示す以上、この週の競馬に今年の日本ダービーの正解着手が堂々と前発表されていることは疑いようが無かった。それは露骨でなくとも、目立つもので、少なくとも偶然にしては不自然に過ぎ、人の知的意図でそうなっていることを疑いようの無いものの筈だ。
 この日土曜の京都の3Rから7Rまで、実に5枠が5連勝した。偶然なら、宝籤モノだろうが、脚色なら、連呼、誇張である。その5Rの1、2着馬番だけ並べよう。


 5番7番
 8番13番
 5番7番
 5番10番
 9番10番


 である。分けても2つある組の、この3つ目の5番7番の結果は

 5枠 5番 スズカフェニックス 武豊   橋田厩舎
 7枠 7番 ハギノフェリックス 松永幹  清水久厩舎

 であり、酉年にフェニックス(不死鳥)とその1字違いが並び、力強いお訴えであったこと、向こう様の尽力が偲ばれる。このレースが10頭立てであり、7番が17番になることから、天皇賞の5枠のスズカ橋田厩舎と17番の組み合わせとしての予告を兼ねていたこともコクのあるところである。天皇賞週のRDを振り返れば、

 強さの伝統を記せ、真の実力が重厚な輝きを手にする。

であり、実力の一語がずしりと重みを持つ。
 翻ってこの日の小倉に転ずると、8Rから12Rで5枠が4勝2着1回。私はメインでの同着が七夕賞のサインだと言ったが、このメイン11R と12Rが共に5-6であり、12Rは2着が6枠2頭の同着であり、メインの隣で七夕の隣のマーメイドを枠連1点で示す前奏曲であったと知れる。


 ローカル週、目立つレースも無しと侮ってはいけない。オレガノなど調味のネタと共に、鍋の仕込が行われているのである。中央競馬は大レースに重きを置く。大レースほど、一端予告を放ってしまえば、売り上げが大きいだけに、異常投票を捕捉しきれず即ちシナリオの書き換えを行うことが出来ぬからである。大レース予告は、大衆に向け、文字通り、投げ放つしかない。レースはGⅠ発走前の輪乗りの各ジョッキーの姿同様、緊張も衒いも無く、ただ練習脚本どおり、粛々とやるだけである.
馬を全力で走らせるわけでもなく出走全ジョッキーの寄って集ったチームプレイなのである。宝塚ゴール前のデザーモの挙動、御覧になられると良い。このジョッキーは芝居であることを隠さない。


 橋本真也氏が亡くなられた。それにしても、苛烈な競技スポーツ選手の無理たたりのほどを察すると共に、尋常でない、身体の使い道が如何に桁はずれた剛の者にもかくこたえるのかと残念でならない。私の肉親は実は昔、地方での興行を仕切っていたことがあり、猪木さんや今や人気若手俳優のパパとなった元柔道日本一の名社長らと交友を持たせて頂き、私も馬場さんはじめ多くのプロレスをただで見た口である。藤波さんの結婚式や六本木の猪木さんのブラジル料理のお店など、思い出は深い。ローカル急行でご一緒した故アンドレさんなど、そのお人柄の好さと共に忘れられない。
 屋久島、白神に続き世界自然遺産に登録された知床、この慶事に馬産地北海道を擁する競馬会は祝賀を怠ることは無い。

 思えば、1月のあの武が不利を蒙ったかに見えて哲三が押し切ったあのセンチュリー対決のレース、1.6倍でブービーに負けた武はダービーで大き過ぎるお返しを用意されていた。先週土曜、腰を落ち着けてローカルでまた勝った武、2600勝、早い内の祝祭、お待ちする。テロの報道止まぬなか、あのテロ馬の登録でまた○番○番の馬番がスタンバっておろう。


 岡部馬、3月20日以来出走しない3つのゼッケン、7番 14番 12番 は、以後の8つのGⅠレースで全てGⅠゼッケンとなった。

 14番 ディープインパクト 皐月賞
 12番 ラインクラフト    NHKマイルカップ
  7番 アサクサデンエン  安田記念


 このレースは、今年一番大切な向こうの仕掛けレースであったのだろう。

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