先々週あたりからのダイワの馬の発射、サミット、五輪など様々思い巡らしたが、結局は、あのダイワの勝負服、青と白、これが衆議院で通過するか否か、瀬戸際の郵政法案をめぐる採決の青票(反対)白票(賛成)に別れた自民党の分裂採決を写し取った国民的!議題に由来するものらしいと察する。考えめぐらすべきであったと思う。
日本映画専門チャンネルで「優駿」を放映している。宮本輝先生の筆になる競走馬をめぐるお話である。主役の一人に私と誕生日が同じ斉藤由貴。1985年9月10日付けで由貴ちゃんが異母弟に競走馬オラシオンを譲る。必殺シリーズだったか、藤田まことさんが映画制作記者会見の席で「馬が主演する映画は東宝の『優駿』以来です」と挨拶された、あの競馬映画である。宮本先生は安田富男騎手に様々取材をされたとも漏れ伝え聞いた。また、主役?の競走馬がクライマックスで日本ダービーを走るので、その映像をそのまま使おうと、その年のダービー馬にあわせた毛色、体型の馬を大井あたりで探し出そうと、恐らくこれと、マティリアル をダービー馬と読んで似た馬を探したら別の馬が勝ってしまったという、馬探しのやり直し談もうかがった。ふざけた話である。ダービー馬を決めるのは神でも、当日の競走でも運でもなく、競馬会の筈である。その競馬会の許し無しに、競馬の取材も増してや映画制作等出来よう筈も無い。初めから、メリーナイス似の馬を当たりを付けていた筈である。
少し余話に傾くがお話しよう。あの武豊よりも先に、若くして、武の圧倒的人気のダンスインザダークを府中の直線で差し切ってダービージョッキーになった藤田伸二。彼が早くにこの栄誉を浴びるに至った理由は、自他共に認める馬に似た俳優・藤田まことさんの存在による。同様、伊藤雄二厩舎の繁栄は、伊藤雄之助という、黒澤映画でも良く見かける顔の長い俳優の存在によるものである、そう私は考えている。『椿三十郎』の最後に、乗った人より馬は丸顔、と抜かすあのご家老役の俳優である。繁栄といって、主役をやっているだけで、賞金は高そうに見えるが、所詮金など山分けの筈である。ジョッキーのことでもお話したことがあるが、勝つことは必ずしも難しくない。こうした人間界に紛れ込んだ馬を、競馬会は尊重する。かつて世界の女子陸上界を席巻した馬軍団なども、馬券に反映している筈である。
私の英国人の先生、かつて連日チャリングクロスの近く、パブ・シャーロックホームズで語り合った、ジョン・ディアリング先生は、史上に残る名馬として、リボー、またニジンスキーを挙げられたが、ニジンスキーはロシアから亡命した天才ダンサーであり、パレス劇場でアンナ・パブロワとの共演でロンドン中を沸かせたが、自分が馬であると後年妄想するにいたり、これを機縁に、ニジンスキーという馬名が附けられたと伺った。
武 という名のジョッキーの厚遇も、技量やタレント性また脚本通りに完遂出来る徹底した忠実さといった個性的側面はさて置き、神武 天武 聖武 など、古代の天皇の名でもあることが与っていると観る。
さて、このメリーナイスの勝ったダービーの週、私は後にも先にもただ一度だけ、都合が付いて、NHKホールのダービーイベントに出かけた。原良馬さんが常識的にマティリアルの2着争いであると口火を切り、ジョッキーも岡部さん 菅原さん 本田優 などが出演した。ゲストは、柏原芳恵 所ジョージ、所さんは何とかジョージを応援する旨を喋り、ビデオ予想で今は事情がありテレビに出なくなった顔を黒く染めたタレントはバナレットという馬は場慣れしてるな、などと飛ばしていた。このイベント冒頭、山本直純さん指揮、恐らくNHK交響楽団であったろう、スターウォーズのテーマを演奏し、競馬会の用意したバックのデモテープは1番ゼッケンの馬が疾走する場面が映し出された。山本直純さんのジャケットは真っ赤な、これ以上ないほど目立つモノだった。
単枠指定4枠のマティリアルでなく、赤の3枠8番ベルグマイスターの隣、メリーナイスを指摘し、また誰もがレース後も嘘だと疑った、1枠1番サニースワローの2着劇走をわざわざお運び下さった観客に、無言のお訴えを行ったのである。その1枠にも、サニー(太陽)以外に、ホクトヘリオス(北斗太陽神)などいたこと、もう1頭はキリノトウコウだと記憶するが、既にお話済み。思い出し序でに、この年の皐月賞前、競馬会のCMではチャーチルの言葉「ダービー馬のオーナーになることは一国の首相になることより難しい」を牽いて、古めかしい映像を流していた。皐月賞でちゃんと人気薄2着に入る8枠のゴールドシチーの同枠にウインストーンという馬を入れる。チャーチルの名前は、ウインストン・チャーチルである。また、牝馬クラシックでは、桜花賞 オークスとも似たサラブレッドインフォメーション(今のRD)を出してきた。
桜姫、舞る。
樫、舞姫。
である。このことは次のように分析している。桜花賞、オークスとも勝ったマックスビューティの、馬名の頭と尾が マ ィ であり、これとジョッキーの田原成貴が島根出身でありこの地の輩出した名高い明治の大文豪 森鴎外の出世作「舞姫」を掛け、舞 の文字で、マックスビューティを教えたのである。桜花賞でも8枠にナムラマイヒメ というまんまの馬を入れ、これが囮だったが、その翌週の皐月賞でこのスカシの補遺を余りある高配当3-8 5500円で補って見せた。
日本映画専門チャンネルで「優駿」を放映している。宮本輝先生の筆になる競走馬をめぐるお話である。主役の一人に私と誕生日が同じ斉藤由貴。1985年9月10日付けで由貴ちゃんが異母弟に競走馬オラシオンを譲る。必殺シリーズだったか、藤田まことさんが映画制作記者会見の席で「馬が主演する映画は東宝の『優駿』以来です」と挨拶された、あの競馬映画である。宮本先生は安田富男騎手に様々取材をされたとも漏れ伝え聞いた。また、主役?の競走馬がクライマックスで日本ダービーを走るので、その映像をそのまま使おうと、その年のダービー馬にあわせた毛色、体型の馬を大井あたりで探し出そうと、恐らくこれと、マティリアル をダービー馬と読んで似た馬を探したら別の馬が勝ってしまったという、馬探しのやり直し談もうかがった。ふざけた話である。ダービー馬を決めるのは神でも、当日の競走でも運でもなく、競馬会の筈である。その競馬会の許し無しに、競馬の取材も増してや映画制作等出来よう筈も無い。初めから、メリーナイス似の馬を当たりを付けていた筈である。
少し余話に傾くがお話しよう。あの武豊よりも先に、若くして、武の圧倒的人気のダンスインザダークを府中の直線で差し切ってダービージョッキーになった藤田伸二。彼が早くにこの栄誉を浴びるに至った理由は、自他共に認める馬に似た俳優・藤田まことさんの存在による。同様、伊藤雄二厩舎の繁栄は、伊藤雄之助という、黒澤映画でも良く見かける顔の長い俳優の存在によるものである、そう私は考えている。『椿三十郎』の最後に、乗った人より馬は丸顔、と抜かすあのご家老役の俳優である。繁栄といって、主役をやっているだけで、賞金は高そうに見えるが、所詮金など山分けの筈である。ジョッキーのことでもお話したことがあるが、勝つことは必ずしも難しくない。こうした人間界に紛れ込んだ馬を、競馬会は尊重する。かつて世界の女子陸上界を席巻した馬軍団なども、馬券に反映している筈である。
私の英国人の先生、かつて連日チャリングクロスの近く、パブ・シャーロックホームズで語り合った、ジョン・ディアリング先生は、史上に残る名馬として、リボー、またニジンスキーを挙げられたが、ニジンスキーはロシアから亡命した天才ダンサーであり、パレス劇場でアンナ・パブロワとの共演でロンドン中を沸かせたが、自分が馬であると後年妄想するにいたり、これを機縁に、ニジンスキーという馬名が附けられたと伺った。
武 という名のジョッキーの厚遇も、技量やタレント性また脚本通りに完遂出来る徹底した忠実さといった個性的側面はさて置き、神武 天武 聖武 など、古代の天皇の名でもあることが与っていると観る。
さて、このメリーナイスの勝ったダービーの週、私は後にも先にもただ一度だけ、都合が付いて、NHKホールのダービーイベントに出かけた。原良馬さんが常識的にマティリアルの2着争いであると口火を切り、ジョッキーも岡部さん 菅原さん 本田優 などが出演した。ゲストは、柏原芳恵 所ジョージ、所さんは何とかジョージを応援する旨を喋り、ビデオ予想で今は事情がありテレビに出なくなった顔を黒く染めたタレントはバナレットという馬は場慣れしてるな、などと飛ばしていた。このイベント冒頭、山本直純さん指揮、恐らくNHK交響楽団であったろう、スターウォーズのテーマを演奏し、競馬会の用意したバックのデモテープは1番ゼッケンの馬が疾走する場面が映し出された。山本直純さんのジャケットは真っ赤な、これ以上ないほど目立つモノだった。
単枠指定4枠のマティリアルでなく、赤の3枠8番ベルグマイスターの隣、メリーナイスを指摘し、また誰もがレース後も嘘だと疑った、1枠1番サニースワローの2着劇走をわざわざお運び下さった観客に、無言のお訴えを行ったのである。その1枠にも、サニー(太陽)以外に、ホクトヘリオス(北斗太陽神)などいたこと、もう1頭はキリノトウコウだと記憶するが、既にお話済み。思い出し序でに、この年の皐月賞前、競馬会のCMではチャーチルの言葉「ダービー馬のオーナーになることは一国の首相になることより難しい」を牽いて、古めかしい映像を流していた。皐月賞でちゃんと人気薄2着に入る8枠のゴールドシチーの同枠にウインストーンという馬を入れる。チャーチルの名前は、ウインストン・チャーチルである。また、牝馬クラシックでは、桜花賞 オークスとも似たサラブレッドインフォメーション(今のRD)を出してきた。
桜姫、舞る。
樫、舞姫。
である。このことは次のように分析している。桜花賞、オークスとも勝ったマックスビューティの、馬名の頭と尾が マ ィ であり、これとジョッキーの田原成貴が島根出身でありこの地の輩出した名高い明治の大文豪 森鴎外の出世作「舞姫」を掛け、舞 の文字で、マックスビューティを教えたのである。桜花賞でも8枠にナムラマイヒメ というまんまの馬を入れ、これが囮だったが、その翌週の皐月賞でこのスカシの補遺を余りある高配当3-8 5500円で補って見せた。