覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

100円馬券

2005年10月24日 10時04分29秒 | Weblog
 これを決め手にされた方もあろう。ご紹介している、優駿エッセイ賞。18篇の内、10月号巻末に示された出馬表で、

 6番 手前を替えて        小田敏明
 7番 昭ちゃんの100円馬券  小野寺文彦


 この2篇の作者の頭文字 小 だけ、エントリー作品18人の作者名中、同じ文字で始まるのである。そして、昭ちゃんの100円馬券 とは!! 文字通り、100円馬券に終わった菊花賞ディープの7番の単。これを見るに、初めからこの歴史的単勝は 100円元返し にして締めくくろう腹積もりであったJRAであること、明白ではないか。


 天皇賞・秋 のレーシングダイアリーは、春のフェブラリーSで私が指摘したことを孕んでいる。この夏の記念すべき8月15日を挟み、私は、次の天皇賞登録馬にひとしおな感慨を込めた向こうの思いを受け止めた。


 ヘブンリーロマンス

    8月14日 クイーンS 4枠5番 2着    10番人気
    8月21日 札幌記念  3枠4番 1着    9番人気


 天上のロマン とは何を意味するものか。前の陛下と良宮様 の天上界での御再会、そして終戦と言う堪え難きを堪え、忍び難きを忍んだ60年前の思い出を思い起こされての語らいか、それとも天上にさきわう英霊らの声か。管理調教師の御名は大戦中散った連合艦隊長官と同じ山本である。クイーンSでは、同枠にスターリーヘブンを置き、札幌記念では2着に、菊花賞2着ファストタテヤマを従えた。
 この馬が今週、府中に登場する以上、私はこの馬がどの様な枠で出馬表に組み込まれるものか、注目の第一である。


 平成クラシックは、前の陛下の崩御後ではあるが、皐月賞 ドクタースパートという侍医団への鞭撻に始まり、平成初のダービー馬の 3番ゼッケン 円 (ウイナーズサークル)と言う馬には、消費税3% を託す以外に、日本古来の死後の考え方である、輪廻転生が込められていた筈だ。初の芦毛ダービー馬は平和の鳩の象徴をも兼ねよう。そして、平成2年のダービー馬 は陸軍中野学校の乗った神風という馬が制す。アイネスフウジン(アイネスは細かい文法を持ち出すとうるさいが同盟国ドイツ語で不定冠詞 英語の a an のようなもので、この馬名は一機の特攻機を意味する 逃げ馬) 騎手・中野栄治 には巨人軍のシンボルで、米軍チームと渡り合った名投手の名が入っている。 ここに至り、競馬会の大戦で逝った人々への思いは、現首相と同列の熱情に彩られたものたる事が分かる。
 ヘブンリーロマンス 私は、この終戦60周年週に寄り添わされた馬が、同枠のどの馬に栄光の介添えを行うのか、謂れ無き誹謗を受けながら戦後60年堂々の平和国家を情けないほど護持してきた我が国の有様、姿を託される100周年エンペラーズカップ天皇賞・秋。注目度から言っても、菊ほどの大物でなくて良い、小柄でもぴりりとした勝ち馬の登場を期待する。

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使途購入者不明

2005年10月24日 02時05分38秒 | Weblog
 土曜の1846万馬券は、東京競馬場で一枚即ち100円分売れ、当日換金されたと言う。その夜のフジの競馬番組では、福原アナがそのコピーなるものを示し、お笑いの司会者が「本物のコピー? どうやって手に入れたの?」と突っ込んでいた。

 勝ち馬、ゼンノエキスプレス から、この馬券の意味はお話したとおりだが、この的中馬券、府中で1枚だけ売れたこの購入主は誰か、想像するまでも無い。公正競馬を標榜する競馬会のこと、みだりに出来る所業ではなかろう。が、あの尼崎の電車事故で、被害者遺族関係また復興で金が要るのである。歴史的3冠菊花賞前日に花火を上げ、当日の話題、競馬はやりようでは大儲けもありうるとの射幸心の煽り、そして100円だけ購入し1800万をこしらえ、それを全国の競馬場 ウインズで細々粛々やる。流石に、菊花賞の馬券を100万も買えば辺りはざわつく、目立つ。全国で1000円も買えば、億の払い戻しである。首相も予算委員会の答弁で外務省関係の問題で答弁していた。「機密費というのは使途が機密だから機密費というんです」 内閣改造が楽しみだ。マドンナか何か知らないが、ネタを提供してくれるだろう。にも増して、昨年秋は地震で、春は電車事故で流れた、天覧競馬、果たして嫁ぐ日間近な娘を持つ御夫妻のお運びはあるのだろうか。あれば、1番人気で仕方も無い。優駿132ページはまことに興味深い。このクイズ自体が、菊花賞クイズ であり、応募締め切りはあの日 11月15日となっている。

 2006年度、フィリーズレビューがNHKを教える如く、弥生賞が菊花賞を教えること、覚えて置かれたい。また、この菊花賞3冠目レースは来週を初め大々的に再演されよう。

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