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書だ!石川九楊展

2017-07-09 18:30:50 | Weblog

30歳代の後半で書をやめてから 展覧会も本も道具も一切封印してしまっていた。
それが 友に誘われてふらふら。
実は、石川九楊様って知らなかった。

なんの前知識もなく臨んだので 作品を見て固まった。
そもそも 自分も漢字カナまじり文 いわば前衛みたいな作品を書いていたのだが・・
それも遥かに超えて「うーーん!」って唸ってしまった。
もう 己が感じるままに受け取るしかないなって・・
さあ 来い!!って対峙する。
抽象画っていってもいいような作品や
色っぽいってくすくす笑いたくなった作品や
この細い線 どうやって書いているのかしら?って悩んだり
気づけば どうやら自分のエネルギーが吸い取られていっているのではないかと困惑したり
そう 書家なのだが するどい視線と観点で確固たる思い 世への主張が作品に散りばめられているからかもしれません。


最後の『妻へ 50年』の作品へは、下世話な私はつい嫉妬を感じてしまった。
歴史と情愛へかな・・
ほら 人って自分にないものを垣間見ると
あぁー羨ましいって思うじゃない。
あるいは、私だけ?
ふふふって笑ってごます。

さて機会を作ってくださり本までくださった友人に感謝いたします。
一日一書という本です。
しかも懐かしい『二玄社』
発行所を見て感動する人っていませんよね。



この『書だ!石川九楊展』は、数日おいてもう一度見ると より感動が倍増するのではないかしら?と思う。
書だ!もう一度 行こう!

  木製パレット屋のつぶやき