頭頸部癌の患者さんでした。当時、90歳近い女性で、喉頭癌でしたが、頚部リンパ節転移があり、縦隔リンパ節転移も疑われていました。抗がん治療の担当医から、迷走神経反射を起こすことがあり、硫酸アトロピンの投与中であることが情報提供書に記載されていました。今から20年位前の話です。頭頸部や縦隔を走行する迷走神経が浸潤などで刺激を受けると、副交感神経優位となり、除脈や血圧低下を突然起こしたり、持続的に認める . . . 本文を読む
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