カタカナの文章で書かれた1枚の紙。
それが、郵便配達で届く「電報」 現代社会の若い世代の方々には「何?」
でしょうけど、私たち昭和の前半的世代には緊急の用件を伝える唯一の手段。
メールなんてあるわけでもなく、ましてや携帯電話なんかアニメや空想映画の存在。
なぜカタカナ? 漢字を使うと誤解などを招くためなんですけどね。
電報のことはさておいて、先週の月曜日の夜
明日は(13日)は暖かくなるし、天気もいいからドライブに行こう
と、妻が言いだし そうだなぁ しばらく行ってないから、いいかも
な~んて、話しながら私は早々とベッドにもぐりこむ。
しばらくして、妻が
電話をかけて話し始め・・・
また、人が寝ると言うのにごちゃごちゃ話しているんだから
聞いていると、「体に気を付けるんだよ」・・・「わかった?」・・・
「また電話するからね」・・・ 「じったんも気を付けるんだよ・・・」
どうやら、妻の父親に電話しているようだ。
まあ、娘が父親を心配して電話をするのはいいことだ うん。
などと、思いながら
私は眠りについた。
翌朝、慌てた声で目を覚ます・・・
「えっ
じったん(じいさんを意味する)死んだの
」「死んだの?」
私は薬で寝ているため、記憶も意識もはっきりしない
以前も、姉の友人が亡くなった時もこんなニュアンスで話していたから、私の知らない
世界でのこと・・・ そう思い寝ぼけていた。
しかし、揺り起こされて・・・
「じいさん 死んだって
」
「んんん・・・・ そう・・・・
」
「ちょっと、起きてよ
」
「んんんん・・・・ 何?・・・・・」
「じったん 死んだんだってば
」
この時間 4:30頃
「ええええええっ ゆうべ、電話で話していたじゃん
」
「だから、死んだんだってば
」
昨夜は遅くまで起きていた私は、完全に脳は起きていない。
30分後 ようやく意識が現生に戻り
「なんで? どうして?」
ともかく、着の身着のまま
に乗って一路青森まで。5:30頃。
手持ちの現金は少ないし、銀行も開いていないため下道を走ってコンビニのATMが稼働
するまで走る。
8時 コンビニのATMが稼働するのを見計らって、お金をおろし高速へ
渋滞もほとんどないまま、一路青森まで
を走らせる。
妻と交代しながら9時間半。
義父はどこに安置されているのか? 実家なのか、長男の家か?妻が
する。
電話に出た姉は、まだ病院だと言う。
ん?おかしい 早朝に亡くなったのに9時間以上も経ってまだ病院に安置されている?
事件でもなく、不審死でもないのに、いまだ病院に遺体があるのはなぜだ
そう思いながらも、病院に到着し病室に駆け込む
酸素マスクをした義父が、ベッドにいるではないか
顔に白い布がかけられているはずなのに、ブクブクと酸素が出ている。
あれ~
妻は、開口1番「なに~ 死んでないじゃん
」
ちょっと待てよ、仮にも亡くなった人に対して言う言葉か?
生きていたら、なおさら言ってはいけないことだろう
そ~っと近づくと、目を開け私を見ている そして、私を認識すると にこっとかすかに
笑みが・・・
よかった~ 生きていて
でも死んだ! の話は何だったのか?疑問が残る。
姉に聞くと、危篤状態に陥って死ぬかもしれない、死にそうだ 覚悟しておいて そう青
森の言葉で話したつもりが、妻の脳には「死んだ」と、伝わったようだ。
やれやれ、聞き間違いか
しかし、安心出来ない状況なのを私は医者の記入した「入院計画書」なる物を読み取って
確信した。
この続きは、明日に もう、夜も遅い。
その時が来るのは時間の問題だ。
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それが、郵便配達で届く「電報」 現代社会の若い世代の方々には「何?」
でしょうけど、私たち昭和の前半的世代には緊急の用件を伝える唯一の手段。
メールなんてあるわけでもなく、ましてや携帯電話なんかアニメや空想映画の存在。
なぜカタカナ? 漢字を使うと誤解などを招くためなんですけどね。
電報のことはさておいて、先週の月曜日の夜
明日は(13日)は暖かくなるし、天気もいいからドライブに行こう
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と、妻が言いだし そうだなぁ しばらく行ってないから、いいかも
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な~んて、話しながら私は早々とベッドにもぐりこむ。
しばらくして、妻が
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また、人が寝ると言うのにごちゃごちゃ話しているんだから
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聞いていると、「体に気を付けるんだよ」・・・「わかった?」・・・
「また電話するからね」・・・ 「じったんも気を付けるんだよ・・・」
どうやら、妻の父親に電話しているようだ。
まあ、娘が父親を心配して電話をするのはいいことだ うん。
などと、思いながら
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翌朝、慌てた声で目を覚ます・・・
「えっ
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私は薬で寝ているため、記憶も意識もはっきりしない
以前も、姉の友人が亡くなった時もこんなニュアンスで話していたから、私の知らない
世界でのこと・・・ そう思い寝ぼけていた。
しかし、揺り起こされて・・・
「じいさん 死んだって
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「んんん・・・・ そう・・・・
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「ちょっと、起きてよ
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「んんんん・・・・ 何?・・・・・」
「じったん 死んだんだってば
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この時間 4:30頃
「ええええええっ ゆうべ、電話で話していたじゃん
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「だから、死んだんだってば
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昨夜は遅くまで起きていた私は、完全に脳は起きていない。
30分後 ようやく意識が現生に戻り
「なんで? どうして?」
ともかく、着の身着のまま
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手持ちの現金は少ないし、銀行も開いていないため下道を走ってコンビニのATMが稼働
するまで走る。
8時 コンビニのATMが稼働するのを見計らって、お金をおろし高速へ
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渋滞もほとんどないまま、一路青森まで
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妻と交代しながら9時間半。
義父はどこに安置されているのか? 実家なのか、長男の家か?妻が
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電話に出た姉は、まだ病院だと言う。
ん?おかしい 早朝に亡くなったのに9時間以上も経ってまだ病院に安置されている?
事件でもなく、不審死でもないのに、いまだ病院に遺体があるのはなぜだ
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そう思いながらも、病院に到着し病室に駆け込む
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酸素マスクをした義父が、ベッドにいるではないか
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顔に白い布がかけられているはずなのに、ブクブクと酸素が出ている。
あれ~
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ちょっと待てよ、仮にも亡くなった人に対して言う言葉か?
生きていたら、なおさら言ってはいけないことだろう
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そ~っと近づくと、目を開け私を見ている そして、私を認識すると にこっとかすかに
笑みが・・・
よかった~ 生きていて
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でも死んだ! の話は何だったのか?疑問が残る。
姉に聞くと、危篤状態に陥って死ぬかもしれない、死にそうだ 覚悟しておいて そう青
森の言葉で話したつもりが、妻の脳には「死んだ」と、伝わったようだ。
やれやれ、聞き間違いか
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しかし、安心出来ない状況なのを私は医者の記入した「入院計画書」なる物を読み取って
確信した。
この続きは、明日に もう、夜も遅い。
その時が来るのは時間の問題だ。
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