宙場館

市町村文化圏に住む、あるしがないアマチュア楽隊人の日々

転機の夏

2006-08-11 23:37:02 | 悩み
 明日から16日までは会社の夏休みである。が、明けて4日が過ぎれば、「現在」ではなく「以前」の会社になる。21日より転職するためである。転職のきっかけは何か?と、問われれば、「ちょっとしたことの重なり」だが、一番の理由は仕事の守備範囲のあいまいさにある。

 元々は前職が不本意な形で「終了」し、失業・休職生活の中で、現在の会社からの営業技術職としての募集に応募して採用された訳だが、試用期間の終了と共に協組卸部門に転属になり、前任者のトラブルによる配転で急遽担当区域を持たされる事になった。その一方で会社の体制の変化で、現場でのクレーム、修理対応へ本社から担当が来ることが減り結果として、売らなくてはいけない時に直さざるを得ない、という状況が何度も起こってしまった。特に自分の場合は前任者が以前から中途半端に手出しをし続けていたため、その後任なら呼べば来る、といった風潮の中で仕事をする羽目になっていた。結果、売り手と技術屋の境界が引けないままの毎日が繰り返され、小さなトラブルが重ねられ、それは仕事に対する疑問へと変化していった。

 決して今の仕事が嫌いな訳では無い。実績もそれなりに上げている。(前任者比180%!!)しかし担当区域を持って1年が過ぎた今年の春、弥次郎兵衛のような状態で仕事を続けることは自分を欺いていることになるな、と思い始めていた。

 そんな中で迎えた誕生日、何気なく読んでいた新聞の片隅に載った募集広告中に、10年前に当時勤めていた会社での業務で提携をお願いしたことがある会社の名前を見つけた。懐かしいな、と思いつつ中身を読んでみると業務は「開発設計(機械) CAD操作経験者」。勤務地は自宅から少々距離はあるが1時間以内で通うことが可能な浜松市内。設計業務から5年離れているから厳しいかな?と思いつつ応募したところ…幸運にも採用、と相成った。

 ずっと気に掛けてくださった上司に切り出すのは苦しかった。2度に渡って慰留され、当初希望した7月20日は困難になってしまった。しかしながら、少々方便は入れたが自分がこれまで積んできた技術者としての想い、を理解して頂き8月20日付での退職に落ち着いた。

 が…最後の19日、20日は裾野で展示会。18日の準備から泊まりなのだが、引継はどうなるのか?しかも、明けて21日は新しい会社の大阪本社へ9時30分に出社して入社手続と関係部門挨拶。終了後はなんと!東京へ移動して1泊。そして、22日は東京本社へ9時出社で役員挨拶…ということで心配は山積み!夏休みはしっかり休んでおかないと、明けて大変なことになることは明白である。

 一生のうちでも最も「熱い」夏はまだまだこれから、である。