宙場館

市町村文化圏に住む、あるしがないアマチュア楽隊人の日々

三田市吹奏楽団第19回定期演奏会総括

2009-06-08 19:36:30 | 日記・エッセイ・コラム
 三田市吹の一員として参加させて頂いた定演が終わった。
Photo_2


 このトシになって、長い楽器暦の中でも今まで一番ヘビーなプログラムを、実質たった1ヶ月の練習で演奏することになるとは、ほんの3ヶ月前まで予想もつかなかったが、おかげで素晴らしい経験をすることができた。(今までで一番ヘビーだったのは山梨の古巣での「ローマの祭り」2週間コース…)

 こんなどこの誰だか分からん、引越しの荷物を部屋に入れる前に練習を見学しちまった変わり者のおっちゃんを迎え入れてくれたパートの皆さん、金管セクションの皆さん、そして団員の皆さんに心から感謝!です。

 さて、本番までの練習を振り返ってみると
4月
25:三田(見学・お試し日を除く) 29:袋井
5月
2,6,9,10,23:袋井
14,16,21,28,30,31:三田
6月
4,6三田

 本番まで練習 9回!Tubaパートの皆さん、申し訳ありませんでした。しかも、1部(と、いうかティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら)の練習回数が多く、2部は正直、冷や冷やだった。(松原先生、すいませんでした)

 つか、5月の練習日数は袋井5:三田6 というのは…いいのだらうか?(苦笑)

 で、前にも書いたが、GWに袋井で「正室」「Y」641で練習した指が…三田に戻って「側室」ソヴリンでは中途半端にハーフストロークとなってしまって音にならず、吹けていたのが吹けましぇん状態と化してしまったのには参った。

 ソヴリンのピストンストローク(ピストンを押さえた時の移動量)はY「ピストン」の約130%!「Y社」ロータリーのレバーストロークはピストンの約40%だから、ソヴリンのストロークは計算上では641の3倍以上?になる。よって今後も指の強化は必要である。本当だったらピアノを練習するといい(誰か教えて下さい…なんてね。)のだろうが、そうもいかないのでちょっと方策を考える必要がある。

 そして、ソヴリンとの関係は…?最初の3~4回は音は出るがピッチが取れない。吹いても吹いても鳴らないことに少々いらだちを感じる一方で、唾が楽器に溜まらない、すなわち息が通っていない状態が感じられ、本当に鳴るようになるのか不安になり、心の中で641と比べてしまうこともあった。
舞台袖にて
 が、不思議なもので5月下旬にマウスピースが安定してから(この辺りの様子は5/15、5/31の日記で)「分かる」音が出るようになってきた。そうなると唾抜きも忙しくなり(笑)音のコントロールも徐々にできるようになってきた。完璧にはまだまだと思うが、何とかソヴリンは自分を受け入れ始めてくれたのかな?と感じている。これから、もっと対話して「いい関係」になりたいな、と思っている。(ごめんね、641…)

 最後に郷の音ホール。
Photo_3

サントリーホール、すみだトリフォニー、札幌コンサートホール(Kitara)、そして兵庫県立芸術文化センターなどと同じ永田音響設計による素晴らしいホールである。予想以上に客席を含めた天井が高く、残響時間(満席/500Hz)1.9秒となっているが自分的には嫌な響きが出ない、いい意味で硬質な音(デッドではない)の印象がした。床の板厚はうさぎホールよりはるかに厚くしっかりしている分、木管楽器が鳴るには少々苦労するかもしれない。が、一度袋吹のメンバーで吹いても面白い音がでるのでは?と感じた。ちなみに後列の山台は6間幅、反響板から出た袖の余裕も十分あって転換は非常にやりやすく感じた。(備え付けの譜面台がうさぎホールと同じで、撤収時に手早く台車に載せて団員に驚かれたのはナイショだ)

 もう少し吹いてみたい、と感じたホールであり、またホール暦に新たな一つを刻むことができた。

 と、いうことで大変実りある週末となった。次は…週末に袋吹強化練習が待っている。これで3週連続土・日は吹奏楽三昧である。(トンデモナイヤッチャ)

永田音響設計のホームページより http://www.nagata.co.jp/news/news0707.html