甲府で過ごした土曜日の夕食後、宿近くのある店を訪れた。
学生時代、この店で何枚「LPレコード」を買ったことか。クラシックの国内盤に関しては現行盤はもちろん、限定盤や廉価盤のストックが完璧で、東京へレコードを買いに行くのは輸入盤や廃盤目当てで、国内盤を探す必要が無いほどだった。
久々に訪れた店は改築こそされていたが、中に入ると…LPがCDに代わっているだけ?…と思えるほど、かつてのスタイルが残っていた。
そして、学生時代と同じように発掘作業(笑)を続け、見つけたのがこれ。小澤征爾/ベルリン・フィルのチャイコフスキー管弦楽作品集。会計をお願いして出て来たのは…昔と同じデザインの紙袋。もう涙ものでしたよ、ええ。
この店でLPの新譜として買った物を改めてCDで買うことができ、翌日に向けて気分が高まる一方で、おなじみの黄色い袋の店などでCDを買う今は確実にあの頃が基にあると感じた夜だった。