狐のうたった歌
2020.1
狐のうたった歌というのが、「増訂半日閑話」に記されている。
以下、本文。
「狐天狗妖言」
近頃の妖しい巷説(こうせつ:町のうわさ話)に、王子(北区王子:稲荷神社がある)で狐が歌を謡い踊ったとのことである。
その歌は、
「天に 星なし 地に人なし 四月二十日の夜をみやれ」
また、愛宕(港区愛宕:愛宕神社があり、その中に稲荷社がある)にても、天狗が踊ったと言う。
歌は、同じ文句であって、「四月八日の夜をみやれ」と言う。
編者注:これは、「増訂半日閑話」の巻十二にある。大田蜀山人(しょくさんじん)の著である。
蜀山人(しょくさんじん)は、多芸、多才の人で、面白そうな噂話を書いたり、狂歌を読んだり、趣味の会合に盛んに出たり、と大変、多趣味、好き者でした。まさに、趣味の江戸人でした。
2020.1
狐のうたった歌というのが、「増訂半日閑話」に記されている。
以下、本文。
「狐天狗妖言」
近頃の妖しい巷説(こうせつ:町のうわさ話)に、王子(北区王子:稲荷神社がある)で狐が歌を謡い踊ったとのことである。
その歌は、
「天に 星なし 地に人なし 四月二十日の夜をみやれ」
また、愛宕(港区愛宕:愛宕神社があり、その中に稲荷社がある)にても、天狗が踊ったと言う。
歌は、同じ文句であって、「四月八日の夜をみやれ」と言う。
編者注:これは、「増訂半日閑話」の巻十二にある。大田蜀山人(しょくさんじん)の著である。
蜀山人(しょくさんじん)は、多芸、多才の人で、面白そうな噂話を書いたり、狂歌を読んだり、趣味の会合に盛んに出たり、と大変、多趣味、好き者でした。まさに、趣味の江戸人でした。
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