「若い時のやり損ひは、たいがい色慾から来るので孔子も『之を戒むること色に在り』と言はれたが、実にその通りだ。しかしながら、若い時には、この色慾を無理に抑へようとしたつて、それはなかなか押し付けられるものではない。ところがまた、若い時分に一番盛んなのは、功名心であるから、この功名心といふ火の手を利用して、一方の色慾を焼き尽すことが出来れば甚だ妙だ。そこで、情慾が盛んに発動して来た時に、じつと気を静めて、英雄豪傑の伝を見る。さうするといつの間にやら、段々功名心は駆られて、専心一意、ほかの事は考へないようになつて来る。かうなつて来れば、もうしめたものだ。今の書生連中も、試みにやつて見るがよい。決して損はないよ」(勝海舟「氷川清話」より)
歴史上の人物の伝記をは大変ためになります。その人物の生まれ育ち多くの難関を乗り越えて事業を成し遂げるそのすべてを感じ取ることが大事です。歴史の授業などで単に年号と出来事を暗記しているようではだめです。勝海舟についても江戸城無血開城の西郷隆盛との出来事は出てきますが、勝海舟の若き頃の貧乏生活や明治以降の生き方など、その人生すべて、その生き方を学ぶことが大切です。
歴史上の人物の伝記をは大変ためになります。その人物の生まれ育ち多くの難関を乗り越えて事業を成し遂げるそのすべてを感じ取ることが大事です。歴史の授業などで単に年号と出来事を暗記しているようではだめです。勝海舟についても江戸城無血開城の西郷隆盛との出来事は出てきますが、勝海舟の若き頃の貧乏生活や明治以降の生き方など、その人生すべて、その生き方を学ぶことが大切です。