勝海舟も平戸藩主だった松浦静山の「甲子夜話」は読んでいるようです。江戸後期の平戸藩主で隠居して江戸で世の中の様々な出来事を綴った書物ですが勝海舟も関心を持ったのでしよう。好奇心の強い勝海舟です。好奇心という意味では松浦静山も勝海舟に負けてはいません。ふつうのお殿様では上から目線ですが、松浦静山は庶民の中に入ってつぶさに観ていました。ここのところは勝海舟も全く同じです。何事にも上から目線ではなく、庶民の中に入って体験しながら考えていくところが視界を良くしていくものと思います。勝海舟と松浦静山を読んで益々好奇心が旺盛になっていきます。
私が大学で法学を学んだのはもう40年も前のことですから、ずいぶんと法学部の内容も変わったものだと思います。それに私の学生時代は学生運動が盛んな時期で大学でまともに勉強などしていませんでした。それなのに学生時代から変人の私は法哲学と法社会学には関心を持って勉強していました。そもそも法哲学や法社会学といった授業は司法試験には科目も無く就職にも役に立たないので学生に人気はありません。ましてや法哲学など関心があるというと理窟っぽい奴と嫌われてしまいます。しかし今さらながら思うのですが、法哲学はあるべき法を考えること、法社会学は、存在する法が社会にどう活かされているかを考えることで、これほど重要な学問はありません。逆に役に立たないと思うことは、現代社会があまりにも試験や就職に役に立つものだけを機能的に考えて利用しているだけにすぎず、本来、もっと深いところにある本質的なことを忘れていることになります。これでは物事の本質を見誤ってしまいかねません。国会で憲法改正論議もなされている今、どうも改正ありきで、本質的な議論がなされず機能的に議論が進んでいるように感じています。正に現代社会は危機的な状況に陥っているようにも感じています。
今日は勝海舟記念下町浅草がん哲学外来メディカルカフェで樋野興夫先生の「いい覚悟で生きる」の読書会に参加してきました。「天寿がんでいきましょう」「病気になっても病人にならない」等、がんだけではないと思いますが、自分や身内が病気になると暗くなってしまいます。病気のことで頭がいっぱいになってしまいます。そんな時、カフェでお茶を飲みながらひと時、人との分かち合いの場で、病気のことで頭がいっぱいになっていた自分が他人に目を向けて動き出してみたりすると、少し頭の中が軽くなるかもしれません。
浅草の街は勝海舟をはじめ多くの歴史上の人物が好奇心をもとに出会いの場となっています。私は最近、江戸時代後期の平戸藩主であった松浦静山に注目しています。好奇心が強く浅草の街を歩いた松浦静山もまた多くの人と出会い81年の人生を生きています。
浅草の街は勝海舟をはじめ多くの歴史上の人物が好奇心をもとに出会いの場となっています。私は最近、江戸時代後期の平戸藩主であった松浦静山に注目しています。好奇心が強く浅草の街を歩いた松浦静山もまた多くの人と出会い81年の人生を生きています。
今日は御茶ノ水の全労連会館で行われた国民の医薬シンポジウムに参加してきました。HPVワクチン問題について小児科医と産婦人科医そしてHPVワクチン薬害訴訟弁護団から説明がありました。HPVワクチン薬害訴訟原告の被害者本人からの訴えもあり「被害者をデータとして見るのではなく人として対応してほしい」という対応に対する怒りと共に「困っている人々のために裁判で闘う」という力強い発言が、なお一層、支援活動をしていかなければならないという気持ちになりました。
今日は薬害オンブズパースン・タイアップ東京と全国の総会に出席してきました。東京の活動では医薬品の安全性に関する書籍の読書会や薬害スモンのビデオ上映会などを行い会員交流をしてきましたが、HPVワクチン薬害訴訟も始まり支援活動の準備も始めています。全国の総会でも情報交換をしながらHPVワクチン薬害訴訟の支援活動を続けていきます。