女性蔑視発言で国内外から辞任を迫られていた五輪組織委員会の森会長が騒動から1週間経ってようやく辞意を表明したようだ。
それにしても5日の謝罪記者会見当日の朝、会長が家族から諫められて辞任の方向で家を出てきたこと、委員会オフィスに到着後事務総長他から強く慰留され翻意したことが事実だとしたらこれは興味深いことだ。
当人が意図しないところでどうにもならなくなってしまたった、ということはなかったのだろうか。
森会長発言は場を和ませる、あるいはJOC会長を激励する気持ちが強すぎてついついオリンピックの理念を軽んじてしまった。
かといって公職にあるものにとって決して許されることではない、・・・ゆえに一旦は辞意を固めたのであろう。
しかし周辺は頑として辞任の方を許さなかった、といまぁこんな見方が浮かんでくるのである。
かくなる上は後任者が「余人をもって代えがたい」ではなく「余人をもって代えられる」というところを立証してほしいと願うものだ。