先週の東京フェアでついにベールを脱いだスーパートスカーナ、FSMです。造り手はVICCHIOMAGGIO(ヴィッキオマッジョ)社。所在地はイタリア・トスカーナ州、グレーヴェ・イン・キャンティ。このワイナリーは黒雄鶏マークで有名なキャンティ・クラッシコ地区にあります。世界的に有名なキャンティ・クラッシコを生産していますが(実際にCHIANTI CLASSICO RISERVA PETRIや新顔LLRなど私どももこのワイナリーのキャンティ・クラッシコを扱ってきています。)このワイナリーは“有名”ではなく世界的に優れた高級ワインを造ろうとしてスパートスカーナワイン(キャンティ・クラッシコの格付けを敢えて収得せずに外来ブドウ品種のメルローやカベルネを使用。アメリカのワイン・ジャーナリズムがイタリア・トスカーナのシンデレラ・ワインとして取り上げた極上ワインがスーパートスカーナ。しかし、この格付けはただの地酒。イタリアの農林省が認めたDOCG格付けのワインに敢えて属させない地酒。この地酒の方が余程高価な存在としてマーケットで取引されています。)FSMを生み出しました。当主のマッタ一族は元々イギリスのワイン商。父親の代にこの地に広大なブドウ畑を購入。父親の時代からの夢だったのがフランスのボルドー・ワインにも負けない高級赤ワイン。同社にとっては長年の夢がかなったのがこのFSM。1本ずつオリジナル木箱入り(写真参照)。収穫年は2004年。この年のFSMの生産量は3,334本。最初のヴィンテージは2003年で255本のみ。私どもの独占輸入銘柄ですが、2003年は手をつけず、2004年モノから輸入。2004年モノ、初回の輸入はたったの12本のみ。ブドウ品種はメルロー100%。重厚でまったり感のある高級な赤。イタリアの最高権威(スローフード協会発行)GANBEROROSSOガンベロロッソ誌で最高点評価を受けた逸品です。木箱の中にはFSMの説明文書とシリアルナンバーと当主マッタ氏の直筆サインの書類が入っています。FSMとは、F(フェデリコ)S(セコンド)M(マッタ)の略。フェデリコ・セコンド・マッタとは現当主マッタ氏の父親の名前のはずです。
