㊿ 叱咤 と 激励
これは、大きな声で叱る「叱咤」と、強く励ます「激励」を合わせて4文字熟語にしたものだ。しかし今や、いずれも死語となりつつある。大きな声で叱るのは、大きな声も叱る行為もいずれもアウトだ。「叱る」は言い方によってはOKだが、繰り返し何度も行うとNGである。では、どうするか?部下は「褒めて」使うしかない。朝、出社した部下には、今日も来てくれてありがとうの感謝の意を込めて、「おはよう、いつも時間通り出社は偉いね。」などと言う。勿論、挨拶は上司から行うのであり、「挨拶がないぞ。」と、叱るのは最悪である。褒めるだけで部下は働くのか?の、疑問は今や愚問である。叱って辞められるよりは合理的である。
「激励」も再考の必要がある。必ずやれ、絶対やれなどの表現はNGである。頑張れ、も、メンタルの弱い社員には微妙だ。何をどうするかを具体的に教え諭す以外に方法はない。出来ないのは上司の責任であり部下に責任はない。部下に責任を押し付けても何の得ることは無い。無駄だ。手取り足取り教え、出来れば褒めるしかないのである。はっきりしているのは、ビジネスマンに求められるのは仕事のパフォーマンスである以上、叱ってパフォーマンスが上がるならば良いが、事実はそうはならない。
言葉で分からなければ、叱り殴るしかないと、思っている方たちに突き付けられた「時代の大変革」なのである。
文に関係ありません。
勿論、一部の幹部候補社員は自ら自己啓発している。それは人財である。しかし、多くは人材であり「人手」である。辞められてはならないのである。それでもいう事が出来ない場合は、見放すことだ。必死で「叱咤激励」しようものならば、社内ホットラインで垂れ込まれ自分のサラリーマン人生に傷を負う。それが現実だ。
あなたの会社は?
さらに、今や「ブラック企業」から、「ゆるブラック」の時代だ。上司が叱咤激励しない為、自分が期待されない人材だと感じて辞めて行くのだ。なぜなら、叱っても無駄だからだ。つまり叱る上司も長時間労働も失くなっているのだ。
遂に、「ブラック」も「ゆるブラック」も許されない。「若者は勝手だ。」と、言ってはならない。
現在では「ご指導ご鞭撻」でよろしいのでは?