アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

第929回 あちゃこの京都日誌 「竈媚」

2022-12-13 11:59:42 | 日記

美しい夜の曼殊院門跡、一般公開は今年が最後に | 朝日新聞 ...

曼殊院(まんしゅいん)は、京都市左京区にある天台宗寺院本尊阿弥陀如来。開山は是算(ぜさん)。竹内門跡とも呼ばれる門跡寺院であり、青蓮院三千院(梶井門跡)、妙法院毘沙門堂門跡と並び、天台五門跡の1つに数えられる。国宝黄不動曼殊院本古今和歌集をはじめ、多くの文化財を有する。紅葉の名所である。

その曼殊院の庫裏入口にこのような扁額がありました。「ビソウ」と、読みます。竈(かまど)に媚(こ)びると言う意味です。

・さてこれをどう理解するか。ネットで調べれば色々出てきますが、単純に理解すれば、やはり人間というものは生きていることを感謝すべきと思います。「生きてるだけで丸儲け。」とは、明石家さんまの名言です。もとは師匠の笑福亭松之助の言葉です。「生きてるだけで丸儲け。」なら、「健康であれば大儲け。」ですね。ならば、毎日米の飯を提供する「かまど」に感謝をすることと教えているのでしょう。

・まさかそのような単純な話ではない。世間には「媚びへつらう」輩が多い。リスペクトするのではなく「媚びる」のである。辞書には、『他人に気に入られるような態度をとる。機嫌をとる。へつらう。「権力者に―・びる」「観客に―・びる演技」』と、書いてある。特にサラリーマンであれば、媚びて生きていくことは避けられない。媚びられて気分を良くする上司が多いのである。尊敬されているのと、媚びられている区別のつかいない輩は多い。

・つまり、人間の矜持を持って生きよという事でしょう。そんな人間に媚びて生きるよりよっぽど世話になる「かまどにでも感謝しておけ」という教えなのだ。物言わぬ竈に媚びていると裏切りはない。飯を食うことに感謝するのは徳を積む修行にもなる。

・しかし、である。尊敬できない上司でも媚びることは間違いなのか?サラーリーマンたるもの自分が生き残らない限り地位も収入も断たれる。家族を養う為には媚びることもある。大切なのは、媚びているのか、敬っているのかの区別が分かっているかどうかだ。媚びる相手を間違ってもいけない。媚びる価値もない上司に媚びれば、周囲から信用されない。

・そして、自分の矜持の限界線を越えてはならない。卑しく生きることになるからだ。そうであれば「竈媚」する方がましだ。生きるとは矜持や誇りを削って行きていくのである。

皇室との関係が深い。

梟の手水鉢

庭園 茶室は「八窓軒」

鶴島の庭

所在地 京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42

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第928回 あちゃこの京都日誌 京都の紅葉② 真如堂

2022-12-13 10:10:49 | 日記

今年の京都の紅葉は、例年になく綺麗という声は多い。今日は、眞正極楽寺「真如堂」の写真を紹介いたします。

真正極楽寺(しんしょうごくらくじ)は、浄土寺真如町にある。山号は鈴聲山(れいしょうざん)。本尊阿弥陀如来。通称は真如堂(しんにょどう)。

左京区の黒谷の金戒光明寺と隣接していて、近くには「哲学の道」や「永観堂」など紅葉の名所が集中している地域です。

ここも金戒光明寺も普段は人もまばらでゆっくりお参りが出来ます。いずれも靴を脱いで本堂にあがって御本尊に手を合わせるだけなら無料です。この時期、真如堂は奥の庭園や三井家の廟堂などを公開している。また、境内には洛陽観音33か所巡礼の札所、新長谷寺や重要な塔頭寺があり、また本堂前には「日本映画発祥の石碑」がある。日本映画の父、牧野省三が監督をし撮影した「本能寺合戦」のロケ地がここなのです。

真如堂 紅葉

 

重要文化財の三重塔を眺めながら紅葉の美しさを堪能し金戒光明寺へ向かう。

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第927回 あちゃこの京都日誌 

2022-12-13 08:22:06 | 日記

先日、京都に宿泊した時に早朝散歩を試みた。

今年の京都の紅葉は近年では一番美しいとの評判である。夏の酷暑もほどほどだった事や順調に気温が下がった事が原因と思われる。

ただ、私は紅葉の気持ちに立って、「コロナ禍で久しぶりに多くのお客様に来てもらえる。」ので、「厚化粧しました。」と。

右手に御所。今出川御門を入って南方向を目指す。

御所の鬼門方向の角は、猿が辻と呼ばれて鬼門封じの猿が置かれている。昔、夜な夜な出歩き騒ぐので今は、金網で囲われている。

建春門。東側の唯一の御門。

御所は、南面の建礼(けんれいもん、正門)ここから葵祭の御列が始まる。北面の朔平(さくへいもん、北門)、この東面の南寄りに建春(けんしゅんもん、東門)、西面の南寄りにある宜秋(ぎしゅうもん、西門)が四方の正門。西面には宜秋の北に清所(せいしょもん、清所御門)、その北に皇后(こうごうもん、皇后宮御門)などがある。それ以外に川端道喜が天皇に饅頭を奉った非公式の「穴門」がある。

建礼門。正面にあり紫宸殿などがうかがえる。

イチョウやカエデが美しい。

ホテルへの帰り道。西隣の護王神社に立ち寄る。すでに正月準備が出来ていた。祭神は、和気清麻呂・広虫姉弟・藤原百川である。

最近、コロナの影響で手水が使えないのでこのように飾られて、インスタ映えを狙っている。

かわいらしいイノシシの置物だ。イノシシはその昔、清麻呂が弓削の道鏡の陰謀(自ら天皇になる)を阻止するために宇佐八幡を訪ねた帰り、道に迷った時導いたことがその所縁である。

秋吉円達

アマゾンで好評発売中。

 

 

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