安倍元首相を銃撃した山上徹也(42)が殺人などの容疑者だと言うのは理解できるし、裁判で決定するかどうかは分からないにしても、人を殺したのは間違いない。
その山上徹也に差し入れとして色々な物や手紙の他に現金も有り、知らない人から50万円の差し入れも有ったと。
現金の合計は100万円を超えているらしい。
この情報が流れた時に・・・何処からそんな情報が漏れたのだろうかと疑問を持ちました。
現在、山上容疑者に接見できるのは弁護士と親族だけ。
色々と想像する必要は無かった。堂々と山上徹也の伯父(77)が話しているのです。
その伯父からの話として、差し入れには手紙も添えられていて、励ましや賛同の言葉を紹介していた。
そして25年後位に出所した時には山上徹也も60才代なので、その後の人生を考えたらお金を残しておきたいと。
私には、それらの話をニュースとして報道するマスコミにも疑問を感じたし、この伯父の感覚も理解できない。
判決はまだだし、裁判すら始まっていない今。
殺された人には25年先の事など考える事も出来ない今。
人を殺した奴の事を思っても、それを公になる場で話しますか。
伯父として甥っ子をかばいたくても、そんな話を公になる記者に対してするなんて、被害者家族の事を少しでも考えれば出来ないでしょう。伯父として甥っ子をかばうのは当然だと言うのなら、伯父として甥っ子が犯した犯罪の責任も取ると言うのだろうか。
この伯父の思考回路も山上徹也とよく似ている。
物事に対して自分なりに理由が成り立てば、その理由に基づいて何をやっても良いと言う思考は危ない。
こんな思考での行動が許されたら世の中の乱れは収拾できなくなります。
例えば安倍元首相の夫人も被害者ですから、資金と人脈を使って「かたき討ち」が可能になるし、結果としてその連鎖が止まらない。
差し入れをする人が存在するのは、もちろん極少数派ですが普通にある出来事です。
通りすがりの人を殺そうとする人も存在するし、全く訳の分からない人に投票する人も存在するし、人を殺しても良いという法律を作りましょうと言っても、何人かは賛成する人が存在する。
フリーの記者なら差し入れをして、面会の申し込みを受け入れてもらうように努力するでしょう。
直接に山上徹也と話をして、それを書ける事が出来れば、数十万円の投資は安いものと考えるでしょう。
そういう欲得や独特の感性でする行動は現実的に存在します。
ですから嫌でもその種の情報が自分の耳に入ったりするので、それをスルーするしか方法はない。
差し入れの現金は送り返して欲しいと言う山上徹也の方が、まだ少しまともな人間と思えてしまう。
刑期も25年程度に想像しているみたいですが、社会に与えた影響などを考えれば終身刑・死刑だってあり得る。
この伯父の言動はスルー出来ない腹立たしい物でした。