知床遊覧船・カズ・ワンの事故で26人の安否が心配されています。
24日の正午の時点で9人が発見されて病院に運ばれたが・・・意識が無い。
事故が発生したのは23日の午後一時過ぎ・・・水温は4~5℃と予測され、救命胴衣を付けていても、海中では1時間もすれば意識が亡くなりおぼれてしまう。
ほぼ24時間たった今では生存の可能性は限りなく低い。
泳いで海岸から陸に上がっていても、寒さで意識は持たないだろうし、事故の付近は高波の時に陸に上がるのは至難の業。
何一つ生存の期待が持てる情報は無く、神秘的な人の生命力に期待するしかない。
この事故を起こしたカズ・ワンの会社「知床遊覧船」
どんな会社なのか知りませんが、知る限りの情報では知床半島を観光する他の船会社が本線なら、この会社は本線から外れる事で「特別」を会社の売りにしていた感が有ります。
まず営業期間も本線は6月から10月くらいまで。
特別に5月の連休の時だけは天候を配慮して営業をしている。
その連休中は予約をしても天候で中止になる事も有り、その人達には次回の為に割引券を渡したりしている。
ところが、この会社は事故のあった4月23日から営業を始めているのです。
他社が運航しない時期の営業で、一か月以上早い。
大きな問題はもう一点あります。
会社のホームページの写真を見てわかる事が
宣伝用の写真とは言え、見る人に船が陸に近づく印象を与えます。
現実に暗礁に乗り上げる事故を何度か起こしている。
他の業者では双眼鏡を貸すと言う表示も有り、暗礁の多い地域では陸から離れて遠い所を航行する感じになっています。
テレビでは珍しく同業者の批判も聞かれた。
出発前に波が高くなるから中止にすればと意見しても、そのまま出発したとか・・・
そして一番気になったのが、暗礁に乗り上げて傷ついた船の修理が不完全だった可能性がある事です。
その同業者の話だと外観で解る状態の様だ。
この話を聞き、私は直ぐに1985年8月の日航機の墜落事故を思い出しました。
日航機の事故原因として疑われた、圧力隔壁の修理が不完全だったことを・・・。
遊覧船の事業を行なうのに、船の安全性を担保する監督官庁の検査などはどうなっているのか❓
同業者が外から見ても不完全と感じる状態の船を使う業者は最低だが、この業界はそれをそのまま運航に使う事などを許される無法状態なのでしょうか❓
この事故は・・・人災の可能性 大です
「しろまる最北日記」に紹介されている写真の一部を拡大すると。
2月に撮影されたらしい。
縦に亀裂の跡が残っています。 こんな船に多くの観光客を乗せて営業するなんて信じられない。
遊園地のため池の貸しボートでも無いでしょう。