脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

我儘な私

2014年05月04日 11時58分30秒 | 入院日記
入院して暫くの間、とにかく手は、いつも『グー』のまま。無意識に拳を握っているのです。手を広げようとしても、なかなか広がりません。嚥下障害もあって飲み込みが上手くできず『水』も少しずつ口に含み、ゆっくり飲まないと、すぐむせる・・毎日、看護師さんが食事を持ってきてくれますが全部ペースト状で匂いと色で判断します。白は御飯、黄色は南瓜・・スプーンで少しずつ口に運ぶのですが、何とも味気ない・・勿論、塩分は摂取できませんから味噌汁はございません。暫くは赤ちゃんの離乳食のような御飯でした・・週に数回、言語療法士の先生が病室に来てくれて言葉の訓練をしながら唾を飲み込み嚥下状態の確認をしてくれます。
『先生~。もうペースト状の御飯は、いつまで続くのですか?』と尋ねると『う~ん、もう少しかな?もう飽きた?・・そう。もう一度、そこの、お水飲んで・・じゃあ今日のお昼から、お粥出すように言っておきますね。オカズは固形物は無理。肺に入ると大変やからね。』やった、やっと御飯・・お粥でも御飯が食べられる!!嬉しかったですね。この時は・・丁度、この頃から点滴が1本へり酸素の管も鼻から取れたので少し自由の感がありました。オシッコはシビン(尿器)を使うのですが自分ではできないので尿意の都度、ナースコール・・看護師さんが来て、オムツを外しシビンの口に私の象さんの鼻を摘んで挿入・・この瞬間が、いつも恥ずかしい・・(*^_^*)看護師さんは1日のうち何回となく様子も見に来てくれる以外に御飯や点滴、薬の時間に血圧・体温測定など、ホント、何度も病室に来てくれるのです。そんな、ある夜・・とにかく塩分が急に欲しくなったのです。とにかく食事・飲み物に塩分がなく塩の結晶が瞼にやきつくほど欲しくなり眠ることさえできません・・我慢?その日は異常なまでに『塩』が・・舌の上に少しでもよかったので思わずナースコール・・『○○さん、どうしました?オシッコ?』と看護師がカーテンを開けると同時に『いーえ、オシッコじゃなくて塩ください!!梅干しとかでも(@_@;)』『梅干し?そんなん、ありません』とにかく『塩っけのあるもの舐めさせてください!!テーブルの引き出しに財布があるのでコンビニで買ってきてーーー』と今、思えば凄い我儘であったと反省してます。その看護師さん近くのコンビニでフライドポテトにチキンをなんと買ってきてくれたのです♪深夜ですよ。早速、お礼を言ってポテトを食べました。美味しかった。今でも時々、思い出すのですが、あの時の塩分欲求は普通じゃなかった・・それからというもの妻にスポーツドリンクを持ってきてもらいました。看護師さんって大変ですね。患者の何から何まで、お世話しつつ身体の状態を把握しないといけないのですから本当に『白衣の天使』ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする