「イスラエルの子らに告げて、彼らが代々にわたり、衣服の裾の四隅に房を作り、その隅の房に青いひもを付けるように言え。」(民数記15:38新改訳)
衣服は明らかに全地をあらわす象徴で、その四隅に青いひもの付いた房をつけるとは神の御目がいつも世界のあらゆる所に注がれている、つまり臨在のしるしであった。青色は神のおられる天を示すからだ。▼イスラエル人は自分の衣服の房を見るたびに、神が共におられることを意識し、誰も見ていないのをいいことに不道徳や淫らな罪に陥らないよう自己をいましめるべきであった。だがカナンに入った後、彼らは原住民の偶像崇拝に染まってしまい、山や丘の上、青々と茂った木の下などに偶像をこしらえ、かってにいけにえをささげ、淫行にふけり、その結果とうとう約束の地から追放された。▼人間の罪深さは、衣服のしるしで止めることはできない。十字架を仰ぎ、キリストと共に自己が死んでいることを認め、心に来てくださった聖霊をあがめて歩むことしかなく、その意味で、まさに今は恵みのとき、救いの日である。