しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <知らないのですか>

2024-07-26 | Ⅱコリント
「あなたがたは知らないのですか。正しくない者は神の国を相続できません。思い違いをしてはいけません。淫らな行いをする者、偶像を拝む者、姦淫をする者、男娼(だんしょう)となる者、男色(なんしょく)をする者、盗む者、貪欲(どんよく)な者、酒におぼれる者、そしる者、奪い取る者はみな、神の国を相続することができません。」(Ⅱコリント6:9、10新改訳)

ここにはパウロによって、二千年前のローマ世界における道徳状態が描写されている。おどろくことに、列挙(れっきょ)された10の罪はコピーかと思われるほど、現代社会のそれと同じである。▼最初の五つは性的罪と偶像礼拝が結びついていることを示し、あとの五つは一般社会における犯罪行為のありさまで、今日、ネットで報道される事件やニュースとまったく変わらない。使徒が今生きていたら、おどろきあきれるであろう。▼人間の性質は、外側の文明が進歩発達しているように見えても、少しも変わっていない。ダビデが「愚か者は心の中で『神はいない』と言う。彼らは腐っている、忌まわしい不正を行っている」(詩篇53:1同)と記したとおりだ。「神の国を相続することができない」とは、逆読みすれば、永遠に亡びるしかないということである。▼「また私は、死んだ人々が大きいものも小さい者も御座の前に立っているのを見た。数々の書物が開かれた。書物がもう一つ開かれたが、それはいのちの書であった。死んだ者たちは、これらの書物に書かれていることにしたがい、自分の行いに応じてさばかれた。・・・いのちの書に記されていない者はみな、火の池に投げ込まれた。」(黙示録20:12~15同)