今般のJRグループ全体での赤字線区間別の営業成績詳細。
但し、なぜか東海会社だけは名松線の輸送密度1000未満を認めたものの、廃止や経営分離などは全く考えないものとしていますが。特に区間別の営業成績は特に公表していませんね。
さて、私自身が思うには先般に出された区間すべてが廃止やバス転換にならないだろうね。やはり、輸送密度100ないし50未満の辺りが対象か。
むしろ、沿線に特徴的ある観光地や景勝地がなく、且つ日常的利用者が極端に少ない区間は鉄道線としての存続はまず難しいだろう。こうなると久留里線、芸備線、福塩線の各末端部や、姫新線の一部区間はまずバス化だろうと私自身はみています。
それに大糸線は電化区間の白馬~南小谷間を含めて、北部は協議対象区間としているが、観光地の有無以前に沿線住民からも見放されているような区間は、やはりバス化が妥当だろうね。特に南小谷~糸魚川間は、先に述べた久留里~上総亀山間と同様、自然災害を受けやすくて、電化なんか絶対に無理だ。糸魚川市民も、日本海ひすいラインならばまだしも、大糸線なんか当てにならないと、現地ではっきりと聞かされた覚えもあります。もしかしたら、南小谷~北小谷間は路盤を再整備させ、上下分離化して直流で電化し、JR東日本が運行を引き継ぐ形にたどり着くのでは? 残りはバス化もやむを得まい。
高山本線も本来は、猪谷~富山間もJR東海が経営すべきだろうね。
函館山線区間は今の在来線が消えても特に生活には困らないとか。ニセコ観光もこれからは新幹線🚄の倶知安駅にてバス連絡で対応させれば十分とのことで、沿線自治体から、こうも完全に見放されれば、廃止もやむを得まい。
逆に岩手県は早くも山田線の存続に躍起だ。宮城県も石巻線や陸羽東線などの存続に躍起で、JR東日本との協議には応じるとか。しかしながら、今の運行状況では山田線はかなり前途多難ではなかろうか? 逆に石巻線は貨物輸送もあるし、ハイブリッド列車が時には女川駅まで直通しているから、私自身はそう心配はしていませんよ。八戸線・鮫~久慈間は三陸鉄道に移管の場合もあり得る??
日本🇯🇵では上下経営分離方式はまだまだ少数派だが、欧州では、ごく当たり前の姿らしい。線路や駅など自体が公共インフラとの考え方が非常に強いようだ。あの名鉄西蒲線の残し方の有力候補には違いなかろう。確か、国内では電車や乗務員を全く持たない神戸高速鉄道が初のケースかな。
小海線南部や、これからの只見線、肥薩線など沿線に観光資源が豊かな区間は、鉄道線として存続を図り、全区間に亘って上下分離化をなるべく早く図るべきだ。
逆に、もともと鉱石などの輸送を目的に敷設したような赤字区間はバス化が望ましい。沿線人口が減少し、これといった観光資源もないものは特に。
旧長野原線の長野原~太子間は、あっけなく廃止されたが、今の長野原草津口~大前間も徐々にそのランクに近付きつつあるようだ。いずれも貨物輸送が目的で開通。後者は、もともと嬬恋線として計画されていましたね。
中央東線の塩尻~辰野間も、みどり湖ルートの開通で本来の役目は終えていますね。観光鉄道として残す方法もあろうが、篠ノ井線の明科~西条旧ルートを無理に併存させるようなものだ。もはやバス化が妥当かも。辰野~岡谷間は飯田線に編入させてJR東海に譲渡する手もあろう。
それとは逆に、長崎本線の長与ルートは本当に幸せ者。YC1系もすっかりとお馴染みになり、これこそ架線を張らない電化のモデル路線だ。
名鉄広見線末端部も鉄道線としての本来の役目は既に終わったのかもしれないね。バス化の可能性も少なくはない。
…………今般の令和4年8月東北南部豪雨で、やはり心配していたことが発生!! JR磐越西線・喜多方~山都間で濁川鉄橋の一部が崩落か。これでは、暫くはSL列車は運行出来ませんね。幸いにも崩落当時、全列車は運休していたとか。折しも路線そのものの存廃協議が囁かれる中、かなり心配な出来事です。
画像は、先日のメ~テレ“モーニングショー”から。
………最も被害規模が大きかったと聞く山形県大江町。どうやら最寄り駅は、JR左沢線の左沢(あてらざわ)駅らしい。