蒲郡市並びに名鉄西蒲線再活性化協議会などは、このほど、西浦駅舎を老朽化のため、この11月中にも解体し、新たにトイレ併設の待合室の新設を発表。どうやら、名鉄ではなくて、蒲郡市の所有に。もしかしたら、西蒲線自体の上下分離経営方式へ移行する前触れの一つかもしれないね。
また、今般の新型コロナウイルス禍の煽りを受けて余剰気味な2000系を西尾~蒲郡間にて久々に企画運行させることを明らかにしました。名称列車“三河湾号”の復活になりますね。9月中に2回運行させるとか。
今までの西浦駅舎は昭和24年11月に竣工。当時は駅員も常駐していて、最盛期の昭和43~49年頃には毎年、夏ダイヤにでもなると、多数の臨時直通特急が折り返したり、また座席指定特急“三河湾号”が停車するなど、実に賑やかな駅だったようですね。
しかしながら、行楽レジャーが多様化し、平成11年頃に猿ケ島やうさぎ島が閉鎖されたり、三ケ根山ロープウェイが廃止になると、次第に寂れ始め、平成20年6月末頃には広見線末端部と同時に他の本線系から改札も完全に分離。定期の直通列車は姿を消していますね。
その間には東幡豆、西幡豆の両駅舎も解体され、同時にこの2駅での自動券売機は全廃されました。
確かに昨今のモーターリゼーションのせいもあろうが、このように日常利用客が使いにくくなったことが、今日の蒲郡線衰退の大きな原因ではなかろうか?? 少なくとも私自身は、そう見ているよ。
また、ああいう無人の閑散駅に自動券売機の設置は防犯上、好ましくなかろう。車両側に整理券発行機器とICカード処理機器を、3100系や6800系、9100系等の一部編成に設営した方が良いのかもしれないね。他にも、いろいろな対処案が出るだろうが、この際は最善な方法をもっと真剣に考えるべきだ。
なお、西浦駅については、今のところ自動券売機がどうなるのか不詳です。
自動券売機は、これまで特急や急行が停車していた駅だけに設置して、もともと普通しか止まらなかった駅(三河鳥羽、三河鹿島など)は特に置く必要性もなさそう。あるいはJR定光寺駅や富田浜駅のようにICカードをタッチさせて決済を支援する読み取り機器を蒲郡駅や吉良吉田駅以外の全駅に配備させて、リスクが懸念されるような自動券売機は無人駅には置かないようにしたらどうか?
そうすれば、あの駅構内での改札分離も解消できるのではなかろうか? 広見線末端部も同じく上下経営分離方式にて残すならば、今後の集改札の在り方を真剣に考えるべきだ。あれから本投稿時点で14年だし。