銀河夢急行

公共交通の話題を中心に、幅広く取り上げます。
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生涯鉄道マンとして滅私奉公。経営から営業、現場、鉄オタの相手まで。鉄道仙人の須田寛さん。

2024年12月25日 15時02分03秒 | 鉄軌道
先日、93歳の天寿を全うされた須田寛さん。
ホンマに終生、根っからの鉄ちゃんマンでしたね。晩年は鉄道友の会の会長を務めたほどだから。うん。
まさしく経営から営業、そして鉄道ファンの相手まで極められましたよ。
幼少時は父親の跡を継いで画家になりたかったそうでしたが、後には路面電車(恐らくは京都市電?)の車掌の姿を見て、鉄道マンになる意志を確定。
その当時の日本はまだ暗黒の戦時下であり、多くの男児が兵隊さんになりたいとしていたが、寛さんはその意志をクラス担任の先生に言ったところ「貴様は、それでも日本人か!?」と強烈なビンタを食らったらしい。何だか、あのミポリンや八代亜紀さんを遥かに超える将来の連続テレビ小説(朝ドラ)の有力なモデル候補の一人になりそうだね。(微笑)
須田寛さんが旧国鉄に入社した1954年と言えば、私自身さえまだ生まれていないが、国鉄名古屋駅前では今の名鉄百貨店本館が仮オープン。また東海道本線は、ようやく沼津〜名古屋も電化開業し、80系電車が準急“東海”として颯爽とデビューした頃かな。まだ名古屋あるいは米原〜京都が非電化だったようだ。
なお、毎日新聞は昔から朝日や中日、読売以上に鉄道関連ニュースには敏感だ。
参考に該当記事のリンクを貼らせて戴きましたので、ご参照を。
須田寛さんのそうした鉄道マン精神はJR東海に限らず、全国の鉄道マンそして鉄道ファンの心の中で永遠に生きよう。
ちなみに旧国鉄の民営化はやむを得ないとしても、分割については、もともと否定的だったそうな。青春18切符の発案者の立場からか?
鉄道ジャーナルや鉄道ファン等の誌上でも今後、その功績は末永く淡々と語り継がれそうだ。

…………画像は、須田寛さんがJR東海発足直後にまず新造を決めた211系5000番代です。その次は快速用の311系へと発展。
しかしながら今や三岐鉄道三岐線に譲渡後の画像データしか殆ど手元にありませんので、ご了承ください。

追伸………あ!そうそう。JR浜松駅の在来線ホームにて久々に逢えたSS9編成のことをすっかりと忘れていましたわ。こちらも今は三岐鉄道三岐線に引き渡されましたね
残っていたのはこれだけです。
あとは残された311系の姿を何とか捉えられれば………。


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10 コメント

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Unknown (セントラルライナー高蔵寺)
2024-12-25 23:09:57
311系といえば、私が小4の時、東海道線の某駅の
ホームで写真をとりに行った思い出があります。
その当時は、113系や117系も、現役だった記憶があります。
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Unknown (M)
2024-12-26 07:49:13
「鉄道ジャーナルや鉄道ファン等の誌上でも今後、その功績は末永く淡々と語り継がれそうだ。」

鉄道雑誌の誌面で、故人を偲ぶ特集って、殆ど載らないんですよね。
わたしが見た限りのもの・感じたものをこれから綴っていきます。
岡田誠一という鉄道研究家の訃報がネコ・パブリッシングの「Rail Magazine」で載ってましたが、ネコ・パブリッシングの鉄道書籍を多数刊行してきた功績があったけど、国鉄技師の故・星晃氏と並ぶ写真付きで小さく訃報欄が載っていたに過ぎなかったです。
岡田誠一(鉄道研究家)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E8%AA%A0%E4%B8%80_(%E9%89%84%E9%81%93%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%AE%B6)
星晃
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E6%99%83
貨車研究家プロフェッサーの吉岡心平氏の訃報って、どこで見たんだっけ、という感じでした。
吉岡心平
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%B2%A1%E5%BF%83%E5%B9%B3

極め付きは鉄道ジャーナルの誌面で、2015年に死去した創刊者の竹島紀元氏の訃報も、新聞等で訃報が載ったその後最新発売の鉄道ジャーナルですら、最終ページの奥付に小さな訃報が載っていただけに過ぎませんでした。他の鉄道雑誌では訃報欄すらなかった。
竹島紀元
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%B9%E5%B3%B6%E7%B4%80%E5%85%83

JR東海において、須田氏と何かと対照的だった葛西敬之氏も、鉄道雑誌面で大々的に「偲ぶページ」なるものが載ったことは、見た覚えがなかったような。
葛西敬之
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%9B%E8%A5%BF%E6%95%AC%E4%B9%8B

須田氏も、来月発売の鉄道雑誌に死去のニュースは載るでしょうが、「偲ぶページ」のような回想録は大々的にないものと思われます。
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Unknown (M(いつもと違うデバイス))
2024-12-26 10:22:30
Models IMON 
鉄道模型趣味 2025年1月号
https://www.imon.co.jp/webshop/product/214319 より 「星さんの写真を読む
気動車急行のヘッドマーク 写真:星 晃/解説:岩成 政和」

国鉄技師の故・星晃氏の写真は出版社問わず今日でも盛んに引用・掲載されています。
そして「鉄道模型趣味」2024年1月号より連載「星さんの写真を読む」が始まりました。生前の星晃氏の、職務の傍ら、または職務から離れた個人の趣味で撮影した膨大な写真コレクションが残されていますが、その一部を毎月テーマを定めて紹介しているものです。星晃氏が設計・開発に携わったり、公私で全国を駆け巡った際に撮影した写真、しかもその多くは知る人ぞ知るものばかり。遺族が保管し「鉄道模型趣味」に提供された写真コレクションです。
鉄道雑誌でこういう企画が組まれるのは、実は非常に少ない事例。一方で内容が内容ゆえに、星晃氏を悼む趣旨のものは一切ありません。
鉄道ジャーナルでは、今でもたまに往年の乗車ルポリバイバルが掲載されますが、竹島紀元氏・種村直樹氏が存命・現役時代もので二人を偲ぶ意味合いで載るものは、巻中に全くないです。

鉄道友の会 客車気動車研究会
研究会代表 岡田誠一さんの訃報について
https://web.archive.org/web/20140903100316/http://pcdc.cho88.com/HP/SOkada20130907B.pdf (PDF)
前述の岡田誠一氏の訃報と偲ぶコメントが、氏の所属していた鉄道友の会客車気動車研究会から発表されたもの。鉄道雑誌にはなかったものでした。
このPDFファイルの最後のページに「『日本の食堂車』2013年島秀雄優秀著作賞受賞 」があり、岡田誠一氏が代表を務めた鉄道友の会客車気動車研究会著の「日本の食堂車」がRMライブラリー150巻目として刊行され、鉄道友の会から「島秀雄優秀著作賞」を受賞しています。この時の鉄道友の会会長が須田寛氏でした。また、生前の岡田誠一氏は星晃氏とも太いパイプがありました。
なお、ネコ・パブリッシング「RM Re-Library」シリーズでは、岡田誠一氏・吉岡心平氏らをはじめ、存命中に「RM ライブラリー」シリーズで刊行してその後著者が死去した後、 複数巻で刊行されたものを一冊にまとめて刊行されていますが、故人を偲んだり悼むコメントは一切掲載がありません。
ネコ・パブリッシング RM Re-Libary
https://www.neko.co.jp/tax_magazine/rm-re-library
ネコ・パブリッシング RMライブラリー
https://www.neko.co.jp/tax_magazine/rmlibrary
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Unknown (M(いつもと違うデバイス))
2024-12-26 11:33:22
ネコ・パブリッシング テツドウホビダス編集長敬白 より
「岡田誠一さん急逝。」(2013年8月29日配信)
http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2013/08/post_397.html
この記事と同じ文章・同じ写真が、「Rail Magazine」2013年11月号(特集 「配給列車」いま・むかし)にも掲載されました。
Rail Magazine (レイル・マガジン) 2013年 11月号 Vol.362
https://www.amazon.co.jp/Rail-Magazine-%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B3-2013%E5%B9%B4-Vol-362/dp/B00EXU1GB0
この「編集長」こと名取紀之氏は、当時ネコ・パブリッシングの鉄道雑誌・書籍の編集長を務めていて、2019年より機芸出版社に移籍して今日に至るまで同社の「鉄道模型趣味」の編集長を務めています。
名取紀之
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E5%8F%96%E7%B4%80%E4%B9%8B
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Unknown (fantasyexpress)
2024-12-26 18:24:49
まあ、須田寛さんの功績は“プロジェクトX”の復活版とか、あるいは朝ドラにでも期待しておきましょうか?(笑)
勿論、やや先の話だろうが。
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Unknown (fantasyexpress)
2024-12-26 18:28:12
種村直樹さん(故人)は、中日新聞の入社試験に何故か落ち、毎日新聞には合格。国鉄担当の取材記者だったそうな。
名古屋にもいたことがあり、オリエンタル中村百貨店の入り口のエアカーテンには驚いたという逸話があったようですよ。
何かの本にて見た覚えがあります。
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Unknown (傍観者)
2024-12-27 00:40:49
これは大変申し訳ない書き込みになりますが、、
それっ、一体誰っ!?
っていうのが本音です。。

でもそれならば、何故もっと超有名人の小倉智明さんや世界のナベアツならぬ、ナベツネについては全く微塵足りとも触れずに、全然取り扱わなかったのでしょうか?

その点だけが腑に落ちません。。
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Unknown (fantasyexpress)
2024-12-27 19:11:09
あまり印象ないから。申し訳ない。
ただナベツネさんは、読売新聞の筋金入りの記者でしたね。
また日中友好親善事業にも寄与されましたよ。
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Unknown (LV288N)
2024-12-28 02:37:32
傍観者さんが小倉智昭さんとナベツネこと渡邊恒雄さんのことを出されましたので、私も便乗して記事にしていただきたい人物を挙げます。
その人は、25日に死去したスズキ株式会社(以下スズキ)で社長や会長を歴任し、現相談役だった鈴木修さん(以下修さん)です。
私は下記の記事にも
口は災いのもと!!川勝平太・静岡県知事が辞意表明!!
https://blog.goo.ne.jp/fantasyexpress/e/a2fd566ca5538c5c655ea685768298df#comment-list
コメントさせていただきましたが、修さんはスズキの経営者というだけでなく、静岡県、特に県西部の浜松近辺の政治経済に絶大な影響力を持ち、上記記事の川勝平太知事(辞任)の最大の支援者で、川勝知事が在任中にリニア中央新幹線(以下リニア)の静岡工区の工事を認めようとしなかったのも修さんの影響力だったといわれています。
なので、こうして修さんのことをブログで取り上げてほしいとは思いますが、銀河さんにとって修さんにはあまりいいイメージを持っていないのではないでしょうか?
まず、修さんは過去に葛西敬之さんとの確執でリニア反対派の立場をとっており、支援していた川勝知事を裏で操ってリニアの工事をさせなかった疑惑があること。
そして修さんが長年トップに君臨したスズキは安くて高品質な軽自動車やバイク(特に原付)を製造販売、中でも1979年に車両本体全国統一価格47万円という低価格で売り出したアルトは衝撃的であり、それまで自転車や公共交通を利用していた層がこぞって購入、一方で利用者が減少した公共交通は赤字や廃止に追い込まれました。
さらに、スズキは公共交通関連事業に一切タッチしておらず、同じ浜松発祥の本田技研工業(ホンダ)、ヤマハ発動機(ヤマハ)と同じぐらい銀河さんにとっては縁遠い会社のように思います。
ですので、私としては修さんのこともこのブログで取り上げてほしいですが、以上のことから銀河さんとしては取り上げにくい人物かもしれません。
修さんに関しては、「鈴木修 川勝平太」「鈴木修 リニア」「鈴木修 葛西敬之」での検索をおすすめします。
スズキ前会長の鈴木修さん死去 94歳 軽自動車の普及に尽力 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20241227/k00/00m/020/291000c
鈴木修氏が死去、スズキ元社長 94歳 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC277SD0X21C24A2000000/
上記日本経済新聞記事内の写真で修さんが運転席に座っている車は1979年に47万円で発売した初代アルトです。
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雲伯油屋ストライベック (グローバル鉄鋼商社)
2025-01-05 22:06:28
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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