弘南鉄道はこのほど、慢性的な赤字の大鰐線(中央弘前〜大鰐)を2028年春から無期運休する意向を表明しました。どうやら鉄道線としての存続を諦めたようで、事実上廃線だろうね。やはり、私自身もかねがね心配していた通りになったか………。
その休止時までは何とか営業運行を続け、その間にバス代替等を模索するようだ。
また、並行してJR奥羽本線・弘前〜大鰐温泉もあり、それも弘南鉄道大鰐線の無期休止の大きな決め手になったものとみられます。
もし出来れば、救済措置の一環としてJR線の複線化や電車増発を望みたいところですが………。
もともと大鰐線は旧弘前電鉄の経営でしたが、後に今の弘南鉄道が買収しました。近年は利用客が減少し、駅の設備や電車もすっかり老朽化。
願わくば、残る本家本元の弘南線(弘前〜黒石)を末永く大切にして、むしろ、そちらの電車更新且つ冷房車化、駅や架線、変電所、枕木などの設備近代化の促進を強く望みたいところですね。
今後もし中古電車を購入するならば岳南電車に倣い、弘南線も20メートル車の運行に対応させる選択肢もあります。青森県や弘前市、黒石市からの温かい資金支援もお願いしたい気持ちですね。JR東日本等からの経営アドバイスも、ぜひとも!!
弘南鉄道。かつては旧国鉄黒石線(川部〜黒石)を非電化のまま承継してキハ22で運行していた経歴もありますから。うん。
取り急ぎ報告まで。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%B5%B71521%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A より「1521系(架線電圧昇圧後)」から
「本系列の形式消滅によって南海から吊り掛け駆動の営業用車両が全廃され、同時に鋼索線車両を除く鉄道線車両の冷房化率100%を達成した。
その後、モハ1522 - 1525・1527・1530、クハ3902・3904の計8両は青森県の弘南鉄道に譲渡された(1524・1527は大鰐線、残りは弘南線所属)。譲渡時に先頭車の前面中央に白い帯を入れたが、4扉通勤型車両では寒冷地の車内保温に難があること、厳しい気象条件下で車体や機器の傷みが激しかったにもかかわらず部品確保が困難であった[注釈 2]こともあり、2008年(平成20年)度までに全車廃車された。」
弘南鉄道のネタで前にも同じことをコメントしていますが、弘南鉄道は南海電鉄から20m級4扉車の1521系を授受した経験があります。
しかし、上記ウィキペディアにもあるように、寒冷な青森県の気候に温暖な地域の車両が対応できていないことから、冬季の保温の困難さ・機器の傷みがひどくて長続きしませんでした。
本州以南の温暖な地域の大手私鉄や三大都市圏の通勤型電車が青森県の寒冷な気候へそのまま対応するには多大な困難さや多額の改造・維持コストがかかることでしょうし、沿線自治体も過疎化・人口減少で財政的にもマンパワーも決して潤沢ではない。
本州以南の温暖な地域の鉄道事業者だって、自社車両を廃車後に東北の寒冷気候の事業者に譲渡する前提で設計しているものでもない。
一方で青森県でもバス運転士不足が深刻なため、すんなりとバスへすべらせることも難しくなるばかり。
青森県という地域が、生活するのに極めて困難な県になっていくだろうと思われます。
しかしながら、確かに厳寒地域。弘南線に何とかそれに向く後継電車が見つかれば良いのだが。
確かに4扉車では問題だね。
JR東日本ても長野・松本地区にE131系を導入する案もあるが、私個人的にはあまり賛成は出来ませんね。