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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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換気回数とは…北斗市

2006年03月13日 18時43分54秒 | Weblog
写真は逃げる熱の約70%を回収するファース専用の空調キッドの熱交換式換気扇です。

数年前よりよりシックハウス対策として、建築基準法で換気法と言われる法令が制定され、この法律は一時間に家の断熱気密層、内側容量(気積とも言う)の0.5回以上(つまり半分以上)の空気量を入れ替えしなさいと言う内容です。
建築基準法に明記されたので、そのような仕様にしなければ建築確認申請がおりません。

北海道などの寒冷地では厳寒期に外気がマイナス20℃にもなり、室内気温を20℃にすれば、内外温度差が40℃にもなります。述べ床面積140㎡の家の容積がが約500立方メートルです。空気の持つ熱が1立方メートル当り約0.342wです。
この家の換気による熱損失量は500立方メートル×0.5回×0.342w×40℃=3,420wにもなります。換気で逃がした熱量を単純に電気ヒーターその分を暖めますと、その電気料金は時間あたり約70円になります。この条件が一日続けば70円×24h=1,680円…

この換気回数は換気扇での機械換気の義務付けです。その他に構造的な隙間から入れ替わる空気も換気と同じく大量の熱を逃がします。
その他にサッシ、床、壁、天井の面からも熱が逃げますから膨大な熱損失量となります。
温暖地では外気温が高いので寒冷地の半分以下の換気熱損となりますが、夏場に熱のこもった膨大な湿気を室内に導入してしまい、冷房の負荷を増大させます。

とにかく、出来るだけ換気量を少なくして外気の影響を受けなくするのに越した事はありません。但し、従来の住宅は「換気はオプション」と言う概念でしたので、関心の持たないユーザーや供給業者によって換気設備が無視され、室内空気が汚染されたり、シックハウス症候群に陥ったりのトラブルが相次ぎました。
このような事態に喚起を促す法律として必要性も理解出来ます。しかし、市場状況を見ながら大きく見直しをしなければ、省エネとCO2削減の潮流に大きく矛盾する法律です。

ファースの家は、換気した空気を洗浄しながら常に室内をクリーンにしているので、この換気法はノーサンキューです。今日は難い話でゴメン…私はハード屋ですから…
今日も昨日の午後からの吹雪が続いていて、冬に逆戻りです。
夕方から学校評議委員を務める学校から帰ってきましたが凄まじい降雪の量です。
明日の朝は久々に雪かきかな…
ファースの家

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