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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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家は人を育む・・・岡山~倉敷~岡山空港~東京

2006年03月28日 21時30分14秒 | Weblog
写真は岡山県倉敷市山地のファース加盟工務店、林建設の事務所で右から林社長の奥さん、林正志社長さん、三男でお客様担当の林三郎さん、次男で主任お客様担当の林真二郎さん、林建設販売代理店、備前アルミの元家会長さんです。
林さんの長男の専務さんとは日程が合わずにお逢い出来ませんでした。
林建設さんは、社長さんが大工の修行を行い、まさに叩き上げの大工社長さんです。
その頑固な職人気質のお父さんを三人の息子さんと奥さんがしっかりサポートしております。ファースに加盟してから順調に業績を向上させております。

林社長さんとは過ぎ行く昔を思い出しながら茅葺屋根家屋の神秘性に意気投合します。

昔の日本の家屋は、囲炉裏(いろり)を中心に家族との融和をはかっておりました。
どこの家屋も中央付近に長方形の囲炉裏が施されておりました。短辺の一箇所が「横座」と言ってその家の家長(主人)が座ります。
家屋の主人は、もっぱら火種が途切れないように薪を焚く役割を果たします。
お母さんなど主に女の人は、囲炉裏の真上の天井から吊り下げられた棒の先にU型の金物を取り付け、そこに鍋をぶら下げて、お湯を沸かしたりの炊事を行います。

子供たちは囲炉裏(いろり)の周りに卓袱台(ちゃぶだい)を持ち込んで、囲炉裏の赤い炎で顔を赤くしながら食事をしたり、勉強をしたり致しました。
家族の団欒がこの囲炉裏を囲んで必然的にはかられゆきます。
子供たちは、この囲炉裏の周りで喧嘩をしたり、そして仲直りの仕方を覚え、お爺さん、お婆さんの昔話を聞き、父親や母親から自然のういちに躾を教わり、家族が一緒になって喜んだり、悲しんだり、人として必要な社会性や人間性を育んでいたのだと考えられます。

このように昔の家屋は、まさに人づくり役割まで担っていたのです。
家庭は社会の縮図です。この家が自然の営みの中で人づくりまで行なっていました。
昔の家には、玄関も玄関ホールも廊下も子供部屋もありませんでした。
家の中を開示する・・・人の心を開示する・・・
時代が変貌しました。今、そのままに再現する事は出来ないでしょう。
しかし、現在の家づくりにも、この先人達が残した思想だけは生かさなければなりません。

林建設さんの家族による工務店経営は茅葺屋根家屋の「人づくり」と重なり、とても微笑ましく、羨ましくも感じました。
今日は岡山から倉敷の北側に位置する山地を訪れ、その後、倉敷市街地の「ひだかや」さんを訪問(明日のブログで、燃料電池の実験風景を紹介します)し、夕方の飛行機で東京のホテルに移動しました。
ファースの家

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