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全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
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地域工務店の在るべき姿が…札幌~倶知安~長万部~函館~北斗市

2008年06月20日 21時35分53秒 | Weblog
全国を回ると、年々、住宅着工数が激減していると嘆きの声が聞こえてきます。
統計を調査しても、総体的な住宅の着工数が減っている事も現状です。
ところが数十年前に建築した住宅が建て替え時期に入っていると言う現実もあります。
地域に密着する工務店が、リフォームなどの小さな仕事をしながら信用と信頼で培ったところが、堅実に受注を行なっています。

この時期において、堅調な受注を行なっている地域工務店は、その経営者の人となりが垣間見れます。共通点は、何でもかんでも受注活動を優先してはいません。地域の中で、地域住民に完全に溶け込み、地域活動に専念している姿があります。
町の消防団、町内会活動、人の面倒見の良さなどが、必然的に信頼を得ているようです。

地域密着の工務店経営は、一朝一夕では良い経営が出来ている訳でありません。
建築した建主さんはじめ、地域住民の方々に育まれたいるのです。困った人がいると飛んで行って、その代償を求める気持ちなど全く無いままに手を差し伸べます。自然とそのような活動が出来ているからこそ、黙っていても建築の仕事を依頼されるのでしょう。

今日は北海道後志管内、倶知安町のファース工務店、㈱羊蹄工業さんを訪問しました。
この倶知安町は、オーストラリア人の別荘地として注目を浴びている、ニセコ町の商圏内の町です。しかし、そのオーストラリア特需の恩恵など全く受けていないと言います。
ブームに乗った建築物件の殆どが大手の建設会社の紐付きで地元へおちる仕事が無く、むしろ資材高騰に拍車をかける弊害を被っているようです。

倶知安町は人口1万数千人の小さな町で、このような厳しい事情の中でも羊蹄工業さんは、毎年、堅実な受注量を確保しています。瀬尾社長が地域の風土、文化、住民との融和を大切にする思想が根付いているからです。社長や奥さん、息子さんも含め、羊蹄工業さんと言う会社そのものが地域に溶け込んでおり、地域工務店の在るべき姿を見た気がします。

写真は羊蹄工業さんのファースの家、施工現場で撮りました。私の隣から大工さんの藤田純一さん、波方直己さん、王生利彦さん(棟梁)と羊蹄工業の常務、瀬尾正宣さんです。
住宅不況と言われる中で、この会社の経営者と大工さん達は、伺うたびに愉しそうに仕事をしているのが印象的です。地域工務店は、普段の地域活動が営業活動そのものなのです。
小樽から普通列車で倶知安、そして長万部、そこから北斗市へ…北海道はでっかいどう…
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