昔の大工さんがこだわりるケヤキの大黒柱が凛と立つ木造軸組みの家づくりは、この時代において既に時代遅れだと言う人がいます。木材の板目と柾目、木裏と木表を見分けながら墨を付け、ノミやノコを入れるこだわりの家づくりなのですが、事実この日本古来の技術、技能である匠の技を発揮する機会がとても少なくなりました。
日本の軸組み在来構法は、真壁構造と言って、外壁と内壁が木柱の幅の内側で納まるように出来ています。つまり、木柱の表面が、外部と内部に晒される構造となります。
漆喰やじゅらくのような壁材で、木材の美しさを際立たせる知恵と工夫によるものと思います。茶室、書院などの真壁造りは、まさに木肌や木目の美しさを強調するものです。
昔の人々は、このように家に対する価値観が、現在と全く異なるところにあったようです。
ケヤキの柱の紋様は、まさに芸術の極みと言える美しさで、四方全ての紋様が異なります。
その紋様の木目が、家屋の真ん中に位置して家で暮らす人々の営みを見続けるのでしょう。
家屋内の人の営みに合わせ、ケヤキの木目も年々とその肌の色合いが変わって行きます。
最初に薄茶の木肌だったケヤキ柱が、しだいにその色を濃くして行き、濃い茶色から黒色へと変わり、真っ黒から深黒色へと変化します。その年々と変わり行く木肌を眺めて家と一緒に齢を重ねて行ったと言います。昔の人は風流で情緒性が豊かであったのでしょうか。
踊るような杉の木目の楽しみ方、檜の艶木肌の美しさ、松の白色木肌の気品ある艶…
このような自然の木の目や木の肌、木の表情を楽しむのが、日本の家の特徴でした。
時代は変わり、家に求めるものが変わりつつあります。つつあると言うより、既に完全に変わってしまったと言うべきでしょうか。自然の木肌を愉しむより愉しみ方が違うのです。
欧米文化が到来し、家に合理的な機能が求められ、それが、現在の生活スタイルにフィットするのでしょう。木柱を両側から壁材で挟み込む大壁方式が一般的になりました。
愉しみ方が、カラフルな内装材、照明器具、家具調度品などに変わったのでしょう。
写真は昨日、福島市のファース工務店、㈱氏家を訪問し、社長の氏家常雄さんに福島駅に送って戴いた際に撮りました。氏家さんは根強い純和風ファンの期待に応えるための家づくりを実践しており、自然乾燥させた木材を何十年も在庫しております。本物の日本家屋を創れる数少ない工務店の一社です。氏家さんのホームページを紹介しますのでご覧くさい。
今日は、東京から本社に帰社し、午後からは機材関連のメーカーさんと技術交流でした。
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ブログ総集編
北斗市周辺にお住まいを考えの方は
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漆喰やじゅらくのような壁材で、木材の美しさを際立たせる知恵と工夫によるものと思います。茶室、書院などの真壁造りは、まさに木肌や木目の美しさを強調するものです。
昔の人々は、このように家に対する価値観が、現在と全く異なるところにあったようです。
ケヤキの柱の紋様は、まさに芸術の極みと言える美しさで、四方全ての紋様が異なります。
その紋様の木目が、家屋の真ん中に位置して家で暮らす人々の営みを見続けるのでしょう。
家屋内の人の営みに合わせ、ケヤキの木目も年々とその肌の色合いが変わって行きます。
最初に薄茶の木肌だったケヤキ柱が、しだいにその色を濃くして行き、濃い茶色から黒色へと変わり、真っ黒から深黒色へと変化します。その年々と変わり行く木肌を眺めて家と一緒に齢を重ねて行ったと言います。昔の人は風流で情緒性が豊かであったのでしょうか。
踊るような杉の木目の楽しみ方、檜の艶木肌の美しさ、松の白色木肌の気品ある艶…
このような自然の木の目や木の肌、木の表情を楽しむのが、日本の家の特徴でした。
時代は変わり、家に求めるものが変わりつつあります。つつあると言うより、既に完全に変わってしまったと言うべきでしょうか。自然の木肌を愉しむより愉しみ方が違うのです。
欧米文化が到来し、家に合理的な機能が求められ、それが、現在の生活スタイルにフィットするのでしょう。木柱を両側から壁材で挟み込む大壁方式が一般的になりました。
愉しみ方が、カラフルな内装材、照明器具、家具調度品などに変わったのでしょう。
写真は昨日、福島市のファース工務店、㈱氏家を訪問し、社長の氏家常雄さんに福島駅に送って戴いた際に撮りました。氏家さんは根強い純和風ファンの期待に応えるための家づくりを実践しており、自然乾燥させた木材を何十年も在庫しております。本物の日本家屋を創れる数少ない工務店の一社です。氏家さんのホームページを紹介しますのでご覧くさい。
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