2022.05.02撮影
これは、昨日(9月22日)の記事で果実と葉を見ていただいた植物、オレゴン・グレープ(Oregon grape)の花です。
アメリカ、オレゴン州のブドウです
外側の花びらのように見えるものが、ガク、内側にカップのように見えるのが本当の花弁です。それぞれ、6枚ずつ。
オレゴン・グレープは、ヒイラギナンテン(柊南天)の1種類なんですが、「ヒイラギナンテン」というのは、ヒイラギ(柊)のような葉で、ナンテン(南天)のような姿である、ということらしいです。
ただし、和名の「ヒイラギナンテン」というのは、属名(Mahonia)、あるいは、「日本のヒイラギナンテン」(Mahonia japonica)のことで、「オレゴンのヒイラギナンテン(オレゴン・グレープ)」(Mahonia aquifolium)を直接指す名称ではありません。
和名 (オレゴンの)ヒイラギナンテン(柊南天)
英名 Oregon grape「オレゴンのブドウ」
学名 Mahonia aquifolium
属名 Mahonia(ヒイラギナンテン属)
科名 Berberidaceae(メギ科)
以下のWikipediaの記事に、きれいな画像が出ています。どうか、リンクをクリックして、お出かけください。花の大写しも載っています。こちらなら、きれいにガクと花弁が6枚ずつあるのが見えます。
Mahonia aquifolium(英文+画像)
おととい(9月21日)、ハックルベリーについて書きましたが、そこでご紹介したWikipediaのハックルベリーのについての記事でも、画像がきれいでした。このような形式にWikipediaが今書き直しを進めているのでしょうか。
ハックルベリーって、なに?
オレゴン・グレープの実は、食べることができます。そのままでは酸っぱく、ややアクがありますが、ゼリーやジュースにする人がいます。
大西洋岸北西部に住んでいた原住民の人たちには、重要な食糧源だったそうです。大西洋岸北西部とは、アメリカのオレゴン州、ワシントン州、そして、カナダのブリティッシュ・コロンビア州、などを指します。
The Pacific Northwest Map(地図)
もちろん、クマさんも食べます。
ブルーベリーはクマさんもお好き
オレゴン・グレープ(Mahonia aquifolium)は、オレゴン州の州花です。
「日本のヒイラギナンテン」(Mahonia japonica)は、花茎が頭上に八方に飛び出たように出るのが特徴的です。以下のリンク先の「蕾の様子」というのをご覧ください。
ヒイラギナンテン/ひいらぎなんてん/柊南天
次のリンク先の画像の方が、その花の咲き方がはっきりとわかります。
Mahonia japonica(英文+画像)
「日本のヒイラギナンテン」は、バンクーバーでも庭木として植えられ、その花の姿で人目を引くのですが、うちのは「オレゴンのヒイラギナンテン」です。以下で、花と若葉をご覧ください。
2022.05.02撮影
次の画像は、上の画像を切り取って拡大したものですが、ここから、「ブドウ」一粒一粒のつく軸が見えます。なお、冒頭の画像は、上の画像を別に切り取って拡大したものです。
2022.05.02撮影
オレゴン・グレープ(Mahonia aquifolium)は3メートルにも成長します。一方、ミニアチュアのオレゴン・グレープ(Mahonia pumila)というのもあります。ほんの地上をはっているような種類です。アメリカ西海岸を旅行した時に見て、感激しました、あまりの小ささに。
Pygmy Oregon Grape(主に画像)
実のなったところをどうぞ。左手に見える5葉の植物は、アケビ(Akebia quinata)です。
2022.08.20撮影
オレゴン・グレープは半日陰でよく育ちます(かなり陽の当たるところでも)。そして、庭づくりに、半日陰のところに便利だと導入すると、オレゴン・グレープは庭から絶対なくなりません。ですから、庭に導入なさりたい方は、どうかよくお考えになってからにしてください。ただし、花も実も美しいです。
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