今日も、つづけて、わたしの庭からマゼンタの花をお届けしようと思っていたのですが、せっかくのシャクナゲの季節なので、予定を変えました。
わたしの手持ちの写真の中から、日本語で「シャクナゲ」(つまり、「ツツジ」、「サツキ」ではなく)と呼ばれるだろう、と思われるものを拾って、その花の姿を簡単に描写してみます。
系統的には、ツツジ科(Ericaceae)ツツジ属(Rhododendron)までしかわからず、種名、品種名、はわかりません。
今日の画像は、すべて、ブリティッシュ・コロンビア大学(University of British Columbia)の植物園からです。2013年5月7日の撮影です(もう11年前か・・・)。うちに遊びにきていた母といっしょに、陽気のいい日に歩きました。
冒頭画像のシャクナゲの色は、マゼンタと言っていいですか。ちょと濃いめか、とは思いますが。かなりの大木でした。濃い花びらの色を背景に、白いシベが上に向かっているのがよく見えます。ここまで花弁の色と対比してシベの目立つシャクナゲを、わたしはこれより後にも先にも見たことがありません。
シャクナゲは、花はロート状で、根本が合弁、先が5裂します。でも、直前の画像のような、多分園芸種と思われるものでは、「花びら」の数が変則的になったりします。このシャクナゲでは、ピンクの花びらに赤い斑点が出ますが、場所はロート状の部分で、限定的です。メシベは、柱頭(メシベの先)まで含めて、白です。
このシャクナゲでは、花びらがきちんと5裂しています。花びらの色は先のピンクとよく似ていますが、斑点は、赤ではなく黄緑です。そして、こちらの方が斑点の出ている面積が広いです。柱頭の色は、斑点の色と同様、黄緑色です。
こちらは、花びらが、目を見張らせるような色です。そして、斑点の色は、花びらの色を濃くしたもの。オシベの花糸も、花びらの色ときれいにコーディネートされています。それなのに、メシベだけがマゼンタという、みごとな色づかいです。
このやや紫がかったピンクのシャクナゲは、花びらの切れ込みが深めで、5裂した部分の花びらがほっそりとしています。オレンジ色の斑点が、裂けた花びらの1枚とその左右にも出ています。メシベは花びらの色よりも濃いです。
メシベの色って、花びらの色より薄いのもあれば、濃いのもあるんですね。
シャクナゲの花はロート状の合弁花、と言っても、この花は、花びらが根本近くまで裂けています。また、裂けているだけではなく、5裂した花びらがかなり平たく開いています。そして、黄色がかったクリーム色の花びらに、オレンジ色の斑点が、花の根本からほぼ先端まで続いています。メシベは黄緑。
このピンクのシャクナゲの花で特徴的なのは、濃いあずき色の斑点が広めに出ているのもそうですが、裂けた花びらの縁が重なり合っていることです。そのため、花に重みが出て、より華麗に見えます。メシベは白です。
ここまで見てきただけでも、花びらの色とメシベの色は一致しない、と言い切っていいようです。
この薄いピンクのシャクナゲでは、赤いメシベの先(柱頭)が、花びらを背景にポチッと見えます。画像中では小さい点なので、花ひとつひとつの真ん中あたりを見てくだされば、薄い色を背景にして赤い点が見つかると思います。
斑点は黄土色(おうどいろ)です(まさか、「黄土色」って色の名前は、もう日本語で使わない??)。
この画像に写る景色は、UBC(University of British Columbia の略)の植物園の、車の通れる道のあるあたりでは、典型的に見られる眺めです。
この画像中、左上の紫色っぽい花も、樹形から見て、シャクナゲだと思います。手前下の青い花は、ブルーベルなんですが、近いうちにブルーベルについて書きたいと思います。
ピンクのシャクナゲにもどりますと、開いた花は薄い色なのに、ふくらんだツボミが赤っぽいのって、かわいいですね。
UBCの植物園からのシャクナゲ、来週につづく。
つぼみはピンク色でも咲くと違う色だったりと
種類が豊富なんですね。勉強になります。
https://www.sunnysidenursery.net/orange-yellow-rhododendrons
それと、気まぐれネコさんがお好きとおっしゃるのは、「シャクナゲ」に入れない方がよかったかもしれません。葉が、いわゆる「シャクナゲ」より柔らかいアザレアのように見えます。
https://www.sunnysidenursery.net/orange-yellow-rhododendrons
を試してみると、クリックで開きました。クリックでまずお試しください。