カラスといちごとクロッカスと

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咲かなかった、アヤメ、エゾキスゲ

2023年09月11日 08時00分00秒 | アヤメ科
2022.06.06撮影

わたしの庭では、今年、咲かなかった花が、たくさんあります。

ひとつに、相変わらず樹木が巨大化して陰を作り出していること、ふたつに、わたしが日本(実家)とバンクーバー(自宅)とを行き来していてあまり家にいず、庭の世話ができていないこと。

みっつに、バンクーバーでは5月1日から散水制限が続いていて、自由に水やりするのは難しいこと(今は第二段階に入り、前より厳しくなっています)。そして、一番大きいのは、気候変動だと思います(そのために散水制限があるわけですが)。雨がほとんど降らなかった、また、バンクーバーの場合は気温が上がらなかった、他所では上がっているのに。

今日からしばらく、わたしの庭で例年咲いていたのに今年は咲かなかった花をいくつかご紹介します。ある意味、追悼記念みたいなものです。来年咲いてくれるかどうかは、わからない。

2022.06.12撮影

まず、アヤメです。今年は、葉っぱが出ただけで咲かなかったもよう。日本に行っていたので、よくわからないけど、花の咲いた跡がありませんでした。通常なら、タネの入ったサヤができるはずです。帰ってきてからも待ち続けましたが、咲かず。

学名 Iris sanguinea
和名 アヤメ
アヤメ科(Iridaceae)アヤメ属(Iris
原産地(以下の地図の緑の部分)

Iris sanguinea(英文+地図)

バンクーバーでアヤメは結構見かけます。わたしにとって、アヤメって、日本を思い出させる植物のひとつ。それで、欲しくて、欲しくて。

ところが、手に入れようと思って探したら、なかなか見つからない。似たようなアヤメ属(Iris)の他の植物はよく売っているんです。でも、最終的にはやっと探し出すことができて、このアヤメ(Iris sanguinea)がわたしの庭に来ました。

毎年、毎年、少しずつ増えてきて、わたしは喜んでいました。でも、実は、増えすぎてギシギシになり、仕方なく掘り起こして、処分するまでになってしまいました。わたしは植物を捨てることは滅多にないのだけど、あれはあまりにも過密状態で、どうしようもなかったんです。お隣に無理にあげればよかった。

2021.05.25撮影

冒頭の画像のように咲いているのもきれいですが、直前の画像のようなツボミもきれいです。期待感が漂います。

背景にピンクに咲いているのは、ケマンソウのうち、北米太平洋岸のもの。

学名 Lamprocapnos formosa
旧名 Dicentra formosa
和名(ケマンソウの1種)
ケシ科(Pavaveraceae)ケマンソウ属(Lamprocapnos
原産地(以下の地図の緑の部分)

Lamprocapnos formosa(英文+地図)


2022.06.18撮影

これは、エゾキスゲ(Hemerocallis lilioasphodelus)です。ゼンテイカ(Hemerocallis dumortieri var. esculenta)やユウスゲ(Hemerocallis thunbergii)とよく似ていますが、エゾキスゲは、草丈が低く、また、花の色が明るいレモンイエローです。

学名 Hemerocallis lilioasphodelus
和名 エゾキスゲ(* エゾに産しないので、これは命名間違いですね)
別名 マンシュウキスゲ
ツルボラン科(Asphodelaceae)ワスレグサ属(Hemerocallis
原産地(以下の地図の緑の部分)

Hemerocallis lilioasphodelus(英文+地図)

かわいいので欲しくなり、求めました。わたしは、どちらかと言うと、花のあっさりした方が好みで、八重に咲くヤブカンゾウ(Hemerocallis fulva var. kwanso)より、こちらの一重のエゾキスゲの方が好きです。

うちにはヤブカンゾウが何株もありますが(お隣さんが何年も前にくれて、増えた)、それらは、水もやらない、雨も降らない、というカラカラの中、いつもよりは勢いが弱かったものの、ちゃんと咲いてくれました。でも、葉っぱがすぐに茶色になってしまいました。どうか、土中で生きていてくれますように。

2021.06.03撮影

これは、エゾキスゲを上から撮影したものですが、、、

あ、なんか落ちてる。赤と白の何かの包み紙? こういうの、カラスが持ってくるんだと思います。食べ物を運んできて、そこで食べ、その食べ物にくっついていたのを置いていったものだと思います。

時々、クレヨンとかボタンとかが玄関の入り口に突如として現れます。これは、カラスが持ってくるんだと思います。まさか、アライグマやネコがそんなものを持ってくるわけはないので。

うちでは、カラスにエサをやります。ご近所でもする人は多いです。カラスは、食べ物をくれる人に「お礼」を持ってくる、という話しですが、さあ、どうなんでしょう。物を持ってくるのは、単に、それで遊んでいるだけかもしれません。

うちは、家の建物と通り道用のコンクリートの間に玉砂利を敷いているのですが、その玉砂利を運び出したり、よそへ運んで行ったりして、カラスさんたち、遊んでいます。結構な大きさのものをくちばしで拾い上げることができます。また、拾い上げるだけでなく、それを持って歩いて移動することもできるんです。飛べるかどうかは、まだ目撃していないので分かりません。



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2 コメント

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Unknown (あい)
2023-09-11 11:16:45
はじめまして!
海外暮らしは色々大変なんですね。
私はハワイにひとり旅した時に
プールサイドでこけまして…
なんとか部屋に戻りましたが
痛くて痛くて(>_<)

旅行会社に電話して
お医者さまに往診してもらいました。
持っていたクレジットカードに
海外旅行保険が付いていて良かったです。

私は骨折した事はありませんが
首と腰の骨が生まれつきストレートで
治療方法はなく、無理をしないで
痛い時は薬を飲んで横になる。
それしかないのですよ。

骨折しないように気をつけます。
お身体ご自愛くださいね。
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Unknown (flowerconnection)
2023-09-11 12:10:55
あいさん、コメント、ありがとうございます。
わたしの方は、怪我をして
https://blog.goo.ne.jp/flowerconnection/e/8ca50c3f95413bbbd278ac146c07f392
ちょうど3週間となり、ずいぶん痛みが引きました。それで、少しだけですが、歩けるようになりました。今回は、本当に反省しました。
あいさんの場合は、生まれつきで治療法がないとなると、つらいですね。痛い時には無理をしないでください。
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