大仕事の達成

2024-06-06 07:21:31 | 日記


ついに完成したのです。
工房展で発表する作品の目玉と言っていいんじゃないでしょうかね。
井口さんの仕事を、最初から時系列でごらんいただきます。


わんこです。
まずはムク(粘土塊)でつくったのでした。


それを、なんと縦に真っ二つに断ち切ります。


両断しまして、中身を掘り込んで取り出し、空洞にするわけです。
陶芸では、この作業が必要不可欠です。


そして元通りにしますと、中空のわんこができます。
着ぐるみのジッパーの趣で、切断部を貼り合わせます。


そして、ここからがこのひとの真骨頂。
「植毛」の開始です。


毛を一本一本、貼り付けていくわけです。
おそろしく手間のかかる作業ですよ。


下半身から植えていくのは、毛並みを上に上に重ねていくためです。
インコの羽根で学んだ作業順序です。


ボディ部から、腕に・・・
窮屈な場所で、細かい作業がつづきます。


ようやく頭に到達しました。


ここからがまた神経を使います。
顔の箇所ごとの毛並みがわんこの面相と個性を表すため、一様に植え込むわけにはいきません。


写真を見ながら、一本一本の方向に意味を持たせます。
どうしてもそっくりにつくりたいのです。


完成まであと少し・・・
指先で粘土の細ヒモをちねり、ちねり・・・


まだまだ気が抜けません。
毛の長い耳の表現に苦戦中。


最後の一本をピンセットで植えまして、ついに完成です。
ここまでの制作時間、なんと3ヶ月!


大仕事の達成に、思わずみんなで乾杯しました!(だいたい毎日こんなだけど)
お披露目は、今月末29日(土)〜の作品展覧会(教室が会場)にて。
ぜひこの果てしない愛で育てられた子を、自分の目でご確認くださいな。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする