待ちに待ってたぜ!
信楽の薪窯から、作品が帰ってきました。
待ちきれずに梱包を解く男たちです。
横山くんの「辞書型」花生けは、こんな感じに焼き上がりました。
釉薬・電気窯の工房式とはまったく違った風合い。
薪で焼く原始的な焼成法です。
薪が焼けて灰になって、焚き火のすぐ脇に棚組みされた作品に降り積もり、それが高温で融けて自然釉になって、器に景色を焼きつけます。
野本くんの皿も激シブ。
三点の目土の跡(重ねて焼いたのですね)がぼたもちになって、これまた独特の味わいを醸します。
佐々木くんの徳利は、灰かぶり。
おそらく棚の最前列で、薪の灰に埋まってたのでしょう。
なかなかの威風。
酒杯の方は、ビードロに近い美しい色合い。
土も薪に合わせ、みんないろいろと研究してます。
レイさんは、黒土を混ぜて炭化風に。
珠洲焼きに近いこちらもまたいい風情。
だけど今回の出色は、秋山さんのこちらでしょ。
火前で壮絶な風景をまといました。
スリットの入った火裏側も、たのしい変化が。
どの面にも回転舞台のように違った光景が展開するのも、薪窯作品のうれしいところ。
山田くんのハニワさんは、片身変わり。
右半分と左半分がぜんぜん別の感じ。
火前だった右サイドから炎が左に向けて素通りして、灰が片側にかぶったわけです。
すごくいいわ、これ。
黒田さんのハニワさんもいい雰囲気。
焼きちんがかかりますが、この手のやつがお好きな方は、来年5月にまたチャンスが巡ってくるので挑戦してみてね。
家宝級がザクザク採れる薪窯焼成は、なかなか得難い経験だと思いますよ。
作品の構想を練って待て〜!
東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園