1月27日から二泊三日で
母が老人施設から1年8ヶ月ぶりに帰って来ました。
コロナになって日のたたない2021年5月の入居だったので
家に帰れるとはずっと思っていませんでした。
もちろん、面会には行っていました。
金沢の弟も何度も来てくれています。
亡くなった弟の息子や母の甥の家族も遠くから来てくれました。
最近になって、施設長さんに尋ねると「帰ることはできますよ。」
とのことでいつか機会があればと思っていました。
近くの施設に空きが出来たので
母の様子を色々話すと面会をしたいということだったので
今の施設の施設長さんにそのことを伝え、
せっかく家の近くに来るので、家に泊まらせてあげたいとお願いしました。
◆ ◆ ◆
家に帰るなり、ココのあまりの人懐っこさに
母はメロメロになって、「ココは可愛い」を
連発していました。
そして、ずっと抱っこをしていました。
ココもくっついて離れません。
寝る時にココを母のところに連れて行くと
とっても嬉しそうに一緒に寝ていました。
私は母がいる間は母にココと一緒に寝させてあげようと
思っていたのですが
いざ、布団に入ると我慢ができません。
ココを呼んでしまいまいました。
ココは外で出会う人や家に来るお客さんに
誰にでも愛嬌をふりまいて、
帰る時には名残りおしそうにして
なかなか離れません。
私はそんな時、寂しさを覚えるのですが
家に帰れば、私に甘えてくれるのだからと
気にしないようにしています。
でも、博愛主義のココは寝る時も私以外の人とも
しっかり甘えて一緒に寝るのだろうなと思っていました。
思っていた通りでした。
嫉妬に似た気持ちになったのでしよう。
なんと大人気ないことかと
母に申し訳なく思いました。
(言い訳ですが、昼間や夜早くから寝ている時には
母はココと寝ていました。)
◆ ◆ ◆
実は母を28日に外食に連れて行った時
エレベーターを出てすぐのところで
手押し車を持っていた母は転んで尻もちをついて、
壁に頭をぶつけてしまいました。
少し坂になっていて、滑ってしまったのです。
すぐに救急車を呼んで病院へ行きました。
母は8年前に階段に買い物カートをぶつけて
真後ろにひっくり返って道路で頭を打って
急性硬膜下血腫でしばらく入院しました。
その出来事をきっかけに
母は今まで出来ていたことがほとんどできなくなり
介護を受けるようになったのです。
それで用心して救急車を呼んで、当時入院した病院に
行くようにお願いしました。
検査の結果は異常はなくてほっとしました。
結局、面接には行けませんでした。
その施設は自立が条件で
今回の母の様子は自立とは全く言えず、
こちらから辞退しました。
母の筋力の低下は大きく、
床やベッド(座卓を三つ繋げた急ごしらえのもの)からは
一人で立ち上がることができませんでした。
歩くのも家具などを持ってやっとの移動です。
施設のスタッフの方たちは
入所者が怪我をしないように
細心の注意を払ってくださっているのだなと
あらためて思いました。
母の排泄の世話も大変でした。
(下痢をしたこともあるのですが・・・)
たくさんの入所者がいる中で一生懸命に
介護してくださっている方々に感謝の気持ちで
いっぱいです。
感謝と言えば、
母に今まで至らなかったことを誤り、
母が働きながら3人の子どもを育て、
その中でも本を読んだり、音楽を聴いたり、
美術を鑑賞したりしていたことを尊敬していると伝えました。
(母は耳がほとんど聞こえないので筆談です。)
母はニコニコして頷いていました。
母は3月19日で91歳になります。
どうぞご家族の皆様、お身体をご自愛くださいます様に...
初めてコメントいたします。
お母様へのお気持ち、そのまま真っ直ぐ書いてくださってありがとうございます。
お母様の笑顔がとても素敵です。
89歳になる独り暮らしの母を想いながら読ませていただきました。
コロナ禍でままならない事がたくさんありますが、今のこの時間を大切に過ごしたいですね。
マグノリア
お母様の笑顔が、とっても素敵です。
涙が出そうになりました。
ココちゃんも懐いて、かわいいです。
父も母ももういません。
父は、18年ほど前に亡くなって、母は、3年前に亡くなりました。
今、後悔しています。
もうちょっと優しく接すればよかったって…
お母様の一人暮らしは気になりますね。歳をとってだんだん今までできていたことができなくなるのはとても不安ですから…
どうぞ大事にしてあげてくださいね。
89歳で一人暮らしをされているお母様は気丈な方ですね。身体の方もしっかりされておられるのでしょうか?
magnoliaさんたちの支えも大きいのでしょうね。
私なりの理由があってのことでしたが今は申し訳なかったと思っています。
母に穏やかな日々を過ごしてほしいと思っています。
お母様お帰りなさい。
お母様、目がキラキラしてて、とっても良いお顔されてますね。
転倒されても無事で良かったです。
私は6年前に介護を卒業しましたが、お母様とココちゃんの様子を伺い、母を思い出しながら読ませてもらいました。
介護が終わったら心にぽっかり穴が空いてしまって。
母がいて介護をしてた時のほうが、私自身「生きている」と感じられました。
どうぞ、お母様いつまでもお元気でお過ごし下さい。
fairy333です。
読んでいただきありがとうございました。
私は今の施設は気になることが多く、別のところへ変らせたいと思っています。
家に戻らせることはできないかとの思いもあり、様子を見る機会でもありました。
でも、やはり難しいと思いました。
今、我が家に近い施設を検討しています。
fairy333さんはよく頑張られましたね。
お母さん、喜んでおられたことでしょう。